支援型の思春期子育て実践中の
いちりつです。

 

3回にわたって書いてきた講演会シリーズの

その3で、息子の感想を書きました。

 

「こうなりたいって決めてから、

行動しないといけないと思って、
できずにとまってしまうことがあったけど、
興味があることがあったら、

とりあえずやってみようと思った」

 

この感想、ぱっと見、「ふーん」という感じなのですが、

わたしには、かなり深い意味を持った感想でした。

 

息子は中3。受験生です。

この学校に行きたい!という

強い思いがある学校がありませんでした。

 

コロナの影響で、わが県の公立校は、

一部の学校を除いて、リアルな学校見学を行わず

ほぼすべてe-オープンスクール形式で、

実際に学校に足を運ぶ機会もありません。

(e-オープンスクールも視聴申し込みをしたものの、

見ている気配はありません💦)

 

私立高校は、体験入学を実施している学校もありますが、

パンフレットを配布されても全く興味なしです。

 

もちろん、学校選びの参考に、

半強制的に促して、実施している学校の体験入学に

行くこともできないことはないのですが、

息子なりに何も考えずに、学校選びを積極的にしていないという

わけでもなさそうなので、見守っていました。

 

見守るといっても、放置しているわけではなくて、

これまで何度か、夫と息子とわたしの3人で

高校選びについて、家族会議はしています。

 

もちろん、夫の考えとわたしの考えに違いはあるし、

これまでの働き方が全く違うので、価値観の違いもあるわけで、

2人の話を聞いて、お父さんとお母さんで言ってることが違う―

っと混乱させてもいけないので、

夫婦であっても、別の人間なので、考え方も価値観も違うのは

当たり前のことで、どちらの考え方が正しいとか正しくないではなく、

それぞれの話を聞いて受け入れたうえで、

最終的に自分ごととして考えて判断する

のはあなた自身だから、という話はしてきました。

 

そして、これまでいろいろ話してきた中で、

夫婦そろって共通して言い続けてきたことがあって、

それは、

偏差値を見比べて、今の成績で

合格できそうかどうかという基準で選ぶのではなく、

将来どうなりたいか未来や目標を

思い描いて、そのために必要な選択をしたほうがいい、

ということだったんですね。

 

で、将来どうなりたいか、を見つけるために、

夫も私もそれぞれのこれまでの進路や職歴の話を

してみたり、
強みのフィードバックをしたり、コーチングをしてみたり、

一緒に考える時間をもつようにはしてきました。

 

でも、なかなか決まりきらないというか、積極的に動かない

感じで気づけばもう志望校を具体的に決めないといけない時期に

なってしまっていました。

 

で、講演会の感想に戻るのですが、感想を聞いて

ハッとしたんです。

 

息子なりに、将来について考えてきて、

なんとなく目指す方向性はあるものの、

具体的な未来は目標を描けないでいたんだ、

だから、志望校選びも進められずにいたんだと。

 

息子の、VIA-ISの強みTOP5は、

感謝、創造性、知的柔軟性、親切心、希望

 

具体的に未来を思い描けたら、そのためにできる方法をあれこれ

検討して、よりよい選択、自分らしい選択をして、そのために

どう行動したらいいか考える方向に進めるんだろうけど、

中3の彼が、今の段階で、思い描くことのできる具体的な未来となると

やはり限られてくるわけで、それがうまく描けずに

立ち止まってしまっていたのかもしれません。

 

講演会でヴァレイの谷さんのこれまでのいろんなチャレンジの話を聞いて、

目指すところはこれなんだって決めなくてもいい、今興味のある方向に

進んでみたらいいんだって、思ったのかもしれません。

 

あくまでも、わたしの想像ですが。

 

 

講演会の後、息子が行きたいなと思っている学校が一つあることが

わかりました。

同級生のみんなが選ぶような、一般的な選択ではありません。

おそらく、だからこそ、口に出せずにいたんだと思います。

 

実は、決められずに悩んでいたので、頭を柔らかくするために、

こんな学校もあるよ、と、わたしが資料を見せたところなのですが、

候補に挙げてくるとは思っていませんでした。

どちらかというと、保守的で、人と違うことはしたがらないタイプなので。

 

でも、少しでも興味を持って通いたいと思ったなら、

人と違う選択でも、未来に可能性を感じたなら、

選択の1つとしていいのではないかとわたしは思っています。

 

ただね、夫にそれを告げるのがハードル高くて。

息子の気持ちを聞いてしまったし、最初にすすめたのは

わたしだったので、息子が自分で言えないなら、

わたしから話を振るしかありません。

将来性の不確実な選択をすることを好まないだろう夫は、

きっと反対すると思ってしまって、

なかなか言えずにいたのです。

 

でも、もう、具体的な学校を決める三者懇談も目前だし、

放置するわけにもいかず、思い切って週末に口火を切りました。

 

びっくりしてはいましたが、懐疑的ではありましたが、

頭から否定することなく、選択肢の一つとして、

ひとまず受け入れてくれたようです。

いろいろ心配事は口にしていましたが、

個別説明会の予約を入れるところまでは

すすめました。

 

正直なところ、金銭的な負担が大きいので、

もしも、その学校に通うことになったとして、

仕事増やさないとなーとか

新たな心配はうまれましたが、

大きな一歩を踏み出せたような気がします。

 

子どもたちには、あるがままの自分を生きて欲しい。

そのために、家族の中で、言いたいことが言えないという

ことのないようにしなければと改めて思いました。

 

もちろん、親であるわたしたちの考えや価値観を尊重してくれたり、

経済的な状況に配慮してくれる気持ちはうれしいけれど、

言いたいことの言える安心安全な場所をキープすることに

心を尽くそうと思います。

 

 

 

 

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