誰かが言った。

 

 

 

人は、

 

「やったこと」よりも、

 

「やらなかったこと」に後悔する。

 

 

 

 

 

 

ほんそれ。

 

 

 

 

 

この旅での1番の大きな決断は、

 

 

ロンドンで、

 

 

 

葉巻バーに行くか。

 

 

 

 

行かないか。

 

 

 

 

 

 

 

どっちなんだい。

 

 

 

 

 

皆さん、よくご存知だと思うんですけど、

 

 

 

 

 

イギリスって、

 

 

葉巻の国じゃないですか。

 

 

 

 

 

 

チャーチルさんが葉巻が大好きで、

 

 

「チャーチルサイズ」って言われる、

 

 

すごく長い葉巻の大きさがあるぐらい。

 

 

 


 

葉巻を吸わずして、

 

 

「ロンドンに行った」

 

 

なんて事は言えない。

 

 

 

 

ホテルに着いてすぐ、

 

Googleマップで葉巻バーを検索

 

 

Boisdale of Canary Wharf

 

 

 

 

 

ホテルの川向に、葉巻が吸えるバーがあるので、

 

 

 

 

行ってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもちょっと怖い。

 

 

 

知らない土地で、

 

 

葉巻BAR

 

 

 

ただでさえ、BARって一見さんは入りづらいのに、

 

 

 

さらに、葉巻BARって敷居が高い。

 

 

 

 

それに、葉巻BARって、

 

 

 

 

 

基本的に、

 

 

 

 

 

 

富豪かマフィアしかいない

 

 

(そんなことない)

 

 

 

 

イギリスだったら、

 

 

スーツ着て行かないとダメで、

 

 

 

 

入口でドレスコード必須ですよ!って追い返えされたらどうしようとか。

 

 

 

さらには、

 

 

アジア人だから、

 

 

 

「お前に吸わす葉巻はねぇ!!」

 

 

とか言われたらどうしようとか。

 

 

 

 

 

 

だいぶ弱気でした。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

人は、

 

「やったこと」よりも、

 

「やらなかったこと」に後悔する。

 

 

 

この言葉が思い浮かび、

 

 

恐る恐る、向かうことに。

 

 

 

 

 葉巻BARに到着

 

 

BARへ続くエレベーターの前。

 

 

 

 

そこに居合わせたのが、

 

 

 

 

黒人の大男5人組。

 

 

 

 

 

 

見るからにやばい人たち。

 

 

 

 

すみません。

 

 

 

 

エレベーターお先にどうぞ。

 

 

 

 

1本遅らせて、店内に入ると、

 

 

 

入り口にガチムチのガードマン

 

 

 

 

 

 

「何かを見せろ」と言う。

 

 

パスポートかなと思ったら、カバンの中を見せろと。

 

 

危険なものがない確認させろと。

 

 

 

危ないものを持ち込む人。いるんでしょうね。。。。

 

 

 

 

 

店内は音楽爆音のディスコパーティーでした。

 

 

 

ぱっと見、アジア人は僕だけ。

 

 

場違い感。半端ない。

 

 

 

 

 

でも、ここでびびってはダメだと自分を奮い立たせ、

 

 

目の前のスーツを着たイケてるおじさんスタッフに、

 

 

 

 

「葉巻をトライしたい」と。

 

 

完全に場違いなのはわかってるけど、

 

 

「葉巻を吸いに来た」と。

 

 

 

 

すると、こっちへ来いと、奥の部屋へ通される。

 

 

 

絵に書いたような葉巻ルーム。

 

 

 

 

 

これこれ、

 

 

葉巻ルームといったら、この椅子。

 

 

 

 

 ロンドンの葉巻BARは日本と違いました

 

 

 

普通のタバコって1本吸うのに、

 

 

数分じゃなですか?

 

 

葉巻って1本30分から1時間半ぐらい。

 

大きさによって、吸える時間が違います。

 

 

 

お値段はピンキリですが、

 

 

王道のキューバ産なら、

 

 

 

3,000円から5,000円位。

 

 

 

 

葉巻っていわば、

 

 

枯葉だから、

 

乾燥しているとボロボロになっちゃうんです。

 

 

 

だから湿度が管理された部屋に保管されているわけなんです。

 

 

その部屋の入り口がこれ、

 

 

 

 

で、その部屋に入ったら、

 

 

お客さん1名と、フロアマスター1名がいて、

 

 

「ちょっと待ってね。1人ずつ案内してるんだ」と言われ、

 


 

 

 

 

全体を見渡せる、

 

 

いい席に通される。

 

 

 

この待たされる、パターン初めてですね。

 

 

日本のシガーバーに行ったことありますが、

 

 

1人ずつ丁寧にっていう感じではないです。

 

 

 

 

待つこと数分。

 

 

畳8畳位の保管ルームに入れました。

 

 

 

 

 

ご存知の通り、

 

今、キューバ産の葉巻が、

 

全然、日本に入ってこないんです。

 

 

 

 

諸説あるんですが、

 

コロナで生産量減ったとか。

 

 

コロナでキューバの葉巻工場が中国人マフィアに乗っ取られたとか。

 

 

円安だから、日本は後回しで入ってこないとか。

 

 

 

 

ほんとに日本の葉巻屋さんで、

 

 

キューバ葉巻、売ってないんです。

 

 

 

ちなみに、ドバイの葉巻屋さんでも、

 

 

「キューバ産は1本もありません」と言われました。

 

 

 

でも、このBARには、

 

 

めちゃくちゃキューバ産ありました!!!

 

 

コイーバ、

 

モンテクリスト、

 

トリニダード

 

HOYO

 

H.UPMANN

 

 

部屋の右側、全部がキューバ産。

 

 

 

あるとこにはあるんだなと。

 

 

イギリスの葉巻BARは、やっぱすげえなと、

 

 

 

 

感動しました笑い泣き

 

 

 

それで僕、

 

 

ホテルから船に乗って川を渡ってきたんですけど、

 

 

船の最終便が、

 

 

1時間後なんです

 

 

 

時間ないんです。

 

 

だから、

 

 

 

お店の人に「ちっちゃい葉巻のお勧めをください」と言うと、

 

 

H.UPMANNを勧められました。

 

 

これ、

 

当時のアメリカの大統領、

 

ケネディ大統領が愛用してた葉巻で有名なんですけど、

 

 

 

 

 

僕、苦手なんです。

 

 

 

せっかくのロンドンの夜なのに、

 

 

 

断って、

 

 

HOYOにしてもらいました。

 

 

 

 

今思えば、チャーチルの国だけに、

 

ロミオとジュリエットにしておけば良かったなと。

 

 

頭が回ってなかったです。

 

 

 

 

そうそう、

 

 

葉巻って一本一本手巻きだから、

 

ばらつきがあって、

 

中には、

 

 

「吸っても」煙を吸えない。

 

 

ハズレ葉巻があるんです。

 

 

 

この葉巻ハズレの見分け方は、

 

 

 

 

 

親指で葉巻をぐっと押して、

 

 

柔らかいとOK

 

 

硬いとNG


(硬い葉巻は、数ヶ月経つと柔らかくなり、美味しく吸えるようになります。)

 

 

葉巻の保管状態が悪いと、

 

指でぐっと押した瞬間にヒビが入ります。

 

そうなると売り物にならないので、

 

 

2流以下の葉巻ショップは、押しません。

 

 

 

ビビって押さないんです。

 

 

以前、銀座の有名なお店で、

 

スタッフさんが押さないから、

 

僕がウェイっと押すと、めちゃくちゃ怒られました。

 

 

 

 

 

もちろんこの店のフロアマスターはがっつり押してました。

 

 

 

素人目に「ちょっと押しすぎじゃないですか?」って言う位、

 

強く押してました。

 

 

 

 

フロアマスター、すごい親切で、

 

 

ちょいちょい、

 

 

「どうだいい感じか?」と話しかけてくれます。

 

 

 

夢の時間でした。

 

 

旅中、最もアドレナリンが出た時間かもしれません。

 

 

 

よくわからないけど、お任せのお酒も注文。

 

 

 

 

 

 

ドキドキしながら場違いのBARに繰り出し、

 

 

夢に描いていたようなおしゃれな空間で、

 

葉巻を楽しむ。

 

 

 

目の前の席では、

 

強面のお兄さんたちが葉巻を吸っている。

 

 

 

左の席では、

 

男性2人が楽しそうに葉巻を吸っている。

 

2人の太ももが密着していたので、きっとそういう関係に違いない。

 


 

 

 

 

 ロンドンの葉巻で思う事

 

 

 

このブログでずっと、

 

 

 

「場違い」

 

 

と書いてきましたが、

 

 

そんなことを思っているのは、自分だけ。

 

 

 

みんな、僕のことなんて気にしていない。

 

 

 

 

 

自分のこと、世界の中心だと思っていました。

 

 

でも、 そんなことない。

 

 

 

そんな禅問答を考えながらも、

 

 

 

 

 

天井に飾られた鹿の頭

 

 

気になって仕方がなかったです。