「子供のこと1ミリも考えてねぇな?」 部活動制度に対しての若手教師の的確過ぎる問題提起に賛同の声

 

https://article.yahoo.co.jp/detail/c635a9e8a4d57e843f55a5cd5aa36d1ca26eaf7b

 

空手道場で子どもたちを指導しているときに、必ずといっていいほどぶち当たるのが、中学進学時に教え子たちが部活動を理由に辞めていくという問題です。

 

もちろん、親御さん、本人の考え方で、小学生の間は躾などを目的に空手を習わせ、中学からは本人の好みで部活に励むといったこともアリだと思います。

 

問題は、空手も続けたいが部活動に時間をとられ、仕方なくやめていく生徒さんです。

 

そもそも、部活が忙しく顧問の教員も子どもたちも自由な時間がなくなるということ自体時代遅れも甚だしいことです。

 

また、子どもたちに指導する立場にいる者として、専門性を持たない顧問が指導することは非常に恐ろしいと考えています。教え方ひとつで子どもたちの技術は上がりも下がりもします。

 

指導者が必ずしも1流選手である必要はありません。あくまでも、その世界でしっかり経験を積んだ人が指導すべきです。「もし、中学や高校の空手部で未経験者が指導者になったら?」と想像すると鳥肌が立ちます。

 

アメリカに留学していた頃(私は大学院修士課程でしたが)、縁あって地元の体操クラブで現地の指導者資格取った上で子どもたちに指導していました。私自身、中学、高校と器械体操をかなり本気でやっていたので、日本の元体操選手としてアメリカではかなり重宝がられました。

 

そこには、「体操日本」という世界的ブランドと私自身が経験してきたからこそコーチとして雇ってもらったものです。そもそも、素人が子どもたちに指導するなどという考え方は存在する余地もありません。

 

ついでに言うと、アメリカの学校にも部活動はありますが、アメフト、陸上、チアリーディングなど一部のものを除けば、学校で指導などしません。技術向上はあくまで自己責任。どこかのクラブチームに所属したり個人的にトレーナーを雇います。

 

学校にはチームが組織として運営されているだけで、そこに所属するのはあくまでも希望者がトライアウトで選抜試験を受け、実力に合わせて1軍、2軍などに振り分けられる形です。そこに学年など関係ありません。学校は、あくまでもチーム運営と試合の場を提供することになります。

 

また、季節ごとにさまざまなスポーツの試合時期が分かれているので、運動神経のよい子は野球、バスケ、陸上など複数の部活に所属します。

 

そもそも、運動に興味のない子は無理して部活動に参加する必要もありませんし、部活動に参加している子もプライベートな時間を犠牲にしてまで素人に指導を受ける必要はないと考えています。

 

民間の空手教室として、部活動がなければもっと生徒が残ってくれるのに・・・ということは一旦置いておくとして。

 

できる子にとっては、更なる向上をはかる機会を奪い、不得手な子には、無駄にきつい思いをさせ、指導者自身も子どもの将来にどこまで役に立つかわからないことのために本来の役割である学習指導のための自己研鑽の時間を犠牲にする。

 

時折、部活動が迷惑だと感じるときがあります。

 

もちろん、個人的な意見ではありますし、学校によってはかなりの経験と実績に基づき指導されている部活動も少なからず存在します。

そういった方々の活動、努力を否定するものではないことを念のため追記しておきます。