コージーフィクション | 20Log (touring log)

コージーフィクション


 誰が何と言おうとも、


 俺の心はいつも自由なんだけど欲望の虜なんだ。




 女にモテたくて・・・


 SEXがしたくて・・・


 毎日のように遊んでいたら、


 そのままクラブの店長に抜擢された。




 ドラックのこっち側とそっち側を行ったり来たり。


 金払いも良くないとモテないから、お金は使ったよ。


 最高にクールだったし、


 最高に気持ちが良かったよ。


 いまここにある幸せしか考えたことは無い。


 明日のことさえ考えないよ。




 モテるにはクールな車が必要だったから、


 ローンで高級車を買ったんだ。


 トヨタのアルファードって車さ。




 銀行員の奴はさ、


 俺を信用していたから、


 車の名義を販売会社にせずに所有権は俺になったんだ。




 お金に困ったし、


 その高級車にも飽きたから、


 それを売却してチープな車と数百万の現金を手に入れた。




 もちろん、ローンは続いていたから、


 そのお金は借金なんだけど、


 普通にサラ金へ行っても借りられない金額だったよ。



 いつもお金に困っていたので、


 そんな金はあっという間に無くなったさ。




 だって、


 その頃はジェットスキーやウエイクボードにもハマっていたしね。


 俺はバイクだって持っているんだ。




 いい加減、


 お客とのトラブルも面倒くさかったので、


 転職してキャバクラの店長になったんだ。


 そりゃー、お客を呼んだぜ?!



 

 借金はどうしたって?


 銀行は督促状を送ってくるだけで、


 別に取立てには来ないんだ。


 だから、


 返さなくたって何の問題も無かった。




 もちろん、


 資産があれば差押えをしてくるんだろうけど、


 俺に資産があると思う?


 ああ、クルマね。


 大丈夫、友人の名義にしてあるからね。




 夜の商売にも疲れたから、


 壁から商品がぶら下がっているような、


 そんなディスカウントの社員になることにした。




 俺はひとを丸めこむのが上手いし、


 ほめ上手だから上司に気にいられるんだ。


 だから、


 副店長に抜擢されるまでに時間は掛からなかったさ。




 でも、


 ディスカウントされているのは商品だけじゃなくて、


 従業員の給料も同じだったんだ。


 お客の質は悪いし、もの凄いクレーマーばかりなので、辞めてやったさ。




 そんな時、


 新宿で飲んでいると意気投合した女が居たんだ。


 そりゃ、


 一目惚れだったね。




 初めて会った夜に、


 俺の車で抱き合ったんだ。




 熱く語って・・・


 キスをして・・・


 ひとつになったんだ・・・



 問題はあったよ。


 相手の前側には、


 俺と同じようなモノが付いていたからね。




 でも、


 欲望って恐ろしいよね。


 ちゃんと、


 ひとつになれるものだよ。

 



 いま?


 普通のサラリーマンだよ。


 まあ、社長の用心棒みたいなもんさ。


 トラブルが発生した時に活躍する要員さ。


 みんなが結婚しているから、そろそろ俺も結婚を考えているんだ。


 相手は居ないけどね。




 どうだい?


 俺って、


 とってもクールだろ?!