クロスバイクの10速、11速化は可能か | 自転車とらのほぼロードバイクブログ

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ロード大好きな元自転車屋です(*^◯^*)
最近はyoutubeで修理動画とかも始めました自転車で面白いと思ったこととか、簡単な自分でできる修理動画とかあればアップしていこうと思います

クロスバイク乗りの野望として、クロスでロードバイクに勝ちたいという永遠のテーマがあります

もちろん、踏み込み&高ケイデンス重視のジオメトリと走破性重視のジオメトリーですから、結局は舗装路で乗る上で、同じ人が乗れば間違いなくロードの方が早いですが

それでもクロスで勝ちたい!

という方、意外に多くいます

そこで一番最初に行き着くのが10速化。今は方法次第では11速も可能です

しかしそこには大きな壁があります


改造費めっちゃかかります!!

まず、クロスバイクのほとんどがボスフリーという歯車とフリーが一体式になっており、10速や9速のものはフリーボディーとスプロケット(歯車)が別体式になっており、両者は車輪(ハヴ)への取り付けネジが違うため、互換性がありません
そのため、ホイールごとの交換か、mtbのハヴに700Cのリムを付けるか、700Cの完組ホイールを工夫して使うしかありません
(フリーというのは、自転車をこいでいる途中に足を止めてもペダルが車輪と一緒に回らないようにギアを滑らせてくれる装置です)



そして、第二の壁
エンドの壁があります

ロードバイクに使われる700Cホイールは130mm幅で作られており、クロスバイクはマウンテンバイク仕様の135mm幅です
そのため、見た目には5mm小さいものを入れるわけですから入らないことはありません

ですが、そのままつけるとまっすぐ走れないしギヤチェンジは調子悪いとまともなものじゃありません

なので、これを使うならまずハヴ両端から2.5mmのスペーサーを入れる必要があります
そして、今クロス界ではディスクブレーキ式のものが多いですが、ロード用でディスクブレーキ用ハヴは極少ないです。
そこで登場するのが29er専用ホイール。

これは、マウンテンバイクの29インチタイヤ用のホイールです
もちろんエンド幅は135mm。
日本のシマノが出している完成(完組)ホイールが8~10速対応で、これであればディスクブレーキ式&ギヤチェンジもスムーズです(チェーンラインが合う)
なんといっても、実はこの29er用ホイールは700cタイヤが使え、幅も小さいから23Cの細いタイヤを使用できます



しかしながら、最初に言うようにめっちゃお金がかかります

どうしても1円でも安く仕上げたい場合、ハヴ、フリー、リム、スポークを個別で買って自分で組む方法もありますが、振れ取り台や工具がなければ、結局ショップに持ち込むことになり余計にお金がかかります。

まず、10速対応の変速レバーや変速機(ディレーラー)、10速チェーン、カセットスプロケット(歯車)
さらに29er用となると、だいたいブレーキが油圧式になるためケーブルもオイルもキャリパーもローターも必要です

大体、安くても工賃抜きで7万はかかるでしょう
工賃も入れると10万超えることも普通です


11速になると、シマノはまだ出していないのでもっと高くなります


「ロード買えるじゃん!!」


そうです。
でも、どうしてもクロスでロードに勝ちたい人はそうすべきです

そして、そんな人たちにもうワンポイントアドバイス

今は29erの完成車のエントリー用が7万くらいであるので、それを買ったほうが安いし700Cにも変えられますし、めちゃくちゃかっこいいし超早いです


「MTBじゃん」


と思うことでしょう。

そう。

極論、クロスバイクは700Cを履いただけのマウンテンバイクなのです。



実際は変速数変えるよりタイヤ替えたほうが相当早くなりますよ^^;