司会:これまで、自転車が、車道から歩道に誘導され、されに歩道から車道に戻されるという政策の流れを見てきました。今後の、自転車乗りの実際的な対処方法といいますか、どう走ればいいのかという点からは同でしょうか。
本田(鳥飼総合法律事務所弁護士):道交法を守って走るということになると、どうしても車道を走るのが基本ということになります。しかも、車道を走っていて、自動車から追越しをかけられると怖い思いをすることが多いと思います。
司会:車道を堂々と走るには、もう少し自動車運転者の理解が必要かと思います。ただ、自転車が走るスペースがあまりに少なすぎて、どうしても自動車と交錯してしまいますね。
本田:そうなんです。もう少し、自転車と自動車と交錯しない道路づくりでないといけないのです。できれば、自転車道が必要ですし、それが無くても路肩を走ったりしないと実際には恐ろしくで走れないのではないでしょうか。しかし、自転車道はほとんど整備されず、車道は、歩道を拡幅する代わりに路肩を狭めてよいというルールができてしまっているため(道路構造令8条)、車道の造りが余裕のないものになってしまっています。
司会:では、自転車はどこを走ればいいのでしょうか。
本田:それに、駐車車両もある場合には、話が複雑になり、自転車は頻繁に進路変更をしなければならず、車道を走る自動車との交錯も起きやすくなります。こういった「自転車が走る空間が用意されていない」という問題は、道路の設計が「自転車は歩道を走るもの」といういわゆる「常識」に従って整備されてしまった結果起きてしまっているので、すぐに解決される問題ではありません。
司会:では、道交法に違反せず、かつ、安全に自転車を走らせるためにはどうしたらいいのでしょうか。
本田:道路の設計に問題があるのは確かですが、そうは言っても自転車に乗るときには、現実的には対応をしていかなければなりません。道路が、自転車にやさしくなるのは、何十年も先のことでしょう。そこで、いくつかのポイントを追ってみていきましょう。(つづく)
