入江ゆき、今こそ真の挑戦者!カザフ世界選手権プレーオフへ!全日本選抜レスリング選手権大会最終日 | 頑張れ体校のブログ

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昨日6月8日の全日本選抜レスリング選手権大会(第3日)女子50㌔級1回戦で体校入江ゆき選手(写真:赤)は宿敵須崎優衣選手(写真:青、早稲田大学)と当たりました。アジア選手権金メダルの入江選手と世界選手権2連覇の須崎選手は、事実上の決勝戦。昨年12月の全日本選手権・天皇杯で優勝している入江選手は、1回戦で須崎選手を倒せば優勝確実、そして9月のカザフスタン世界選手権代表となるとメダルは確実で、2020東京五輪出場を決める計算ができました。入江選手にアドバンテージがありました。

一方の須崎選手は昨年の12月の全日本選手権・天皇杯を怪我で欠場したため、今回の全日本選抜選手権で優勝して、7月の世界選手権代表プレーオフ決定戦に出場し入江選手を倒さなければ2020東京オリンピックはありません。正に後がない背水の陣の挑戦者でした。

入江選手と須崎選手の最近の対戦成績は1勝2敗、ほとんど入江選手が先にタックル、バックをとりポイントを上げてきました。しかし、この試合は前半須崎選手が右足タックルからバックを取り2ポイントを先行し、入江陣営にはいやな雰囲気が漂います。

しかし、後半ついに入江選手が一瞬のスキをついてすばやく須崎選手の左足にタックル、2対2の同点ですが後から得点した入江選手有利のサインが点灯します。あとは時間の問題、残り時間1分をしのげば...と誰もが思っていたでしょう。しかし、勝負は一瞬、思ったようには何一つ行かない、そしてオリンピックは甘くないということでした。

あとはネットニュースの通り、須崎選手のラスト2秒、こん身のタックルが決まります。世界選手権2連覇女王の大逆転勝利です。

そして快晴の本日6月16日、全日本選抜レスリング選手権大会(最終日)女子50㌔級3位決定戦

入江選手は五十嵐選手(NSSU KASHIWA)と対戦、前半からタックル、バックの連続で得点を重ねます。

入江選手は、一時は10点差テクニカルフォール勝ちの勢いで勝利しました。

一方の須崎選手(写真左から2番目)は決勝でリオ五輪金メダルの登坂絵莉選手(写真左、東新住建)に1ポイントも与えず前半のうちにテクニカルフォールで圧勝し優勝を決めます。須崎選手は優勝インタビューで7月6日の入江選手との世界選手権代表プレーオフについて聞かれ「2020東京オリンピックしか考えていない。プレーオフは東京オリンピックまでの最後の試合になる」と自信を持って答えていました

世界選手権プレーオフまであと20日。アドバンテージは気持ち良いくらいにきれいさっぱりなくなりました。入江選手、今こそ真の挑戦者(チャレンジャー)です。相手須崎選手はやはり世界選手権2連覇のただものではない選手なのです。しかし、今世界中で須崎選手にポイントを上げられるのは入江選手しかいないのもハッキリしています。チャレンジャーに失うものはありません。アジア選手権出発前のように何も考えず明るくつやつやした笑顔で行きましょう!みんなゆきちゃんを応援しています!