平成31年全日本選抜柔道体重別選手権大会(福岡国際センター)第2日、4月7日(日)男子81㌔級はこの日ゾーンに入った体校佐藤正大(せいだい)選手(写真右)が出場、選抜では自身最高準優勝を飾りました。
各階級の日本上位8名がふるいにかけられる日本で最高に厳しい闘いも2日目、最終日となりました。
佐藤正大選手の1回戦はパーク24の小原選手、スキを突かれて技有を奪われた後も寝技に持ち込まれました。
そして転機がやってきます。しつこい相手の寝技を反して大逆転の袈裟固一本勝ち!
調子に乗る佐藤選手の2回戦は昨年の選抜覇者ALSOKの佐々木健史選手
開始早々得意の背負投げがさく裂!一本勝ちでゾーンです。
そして佐藤選手の決勝の相手はかってこの階級に君臨した旭化成の長瀬選手です。
決勝戦を待つ両者。左、腰を落としている静かに待つ長瀬選手をよそに佐藤選手は直前まで組手の稽古
決勝戦が始まりました。
激しい組み手争い、得意の寝技に引きずり込もうとする長瀬選手、左手の強みで相手を拘束し投げを打とうとする佐藤選手、両者とも決め手がないままゴールデンスコア(延長戦)に突入します。
そして延長4分33秒、背中をつかまれて動きを封じられた佐藤選手に長瀬選手が一瞬回転をかけて
支釣込足が
決まりました。
女子48㌔級は体校山崎珠美選手の連覇がかかります。1回戦はコマツの芳田真選手に払腰で一本勝ち
山崎選手の2回戦は三井住友海上の坂上綾選手、試合開始10秒で大外刈一本勝ちでした。
山崎選手の決勝の相手は、昨年の講道館杯で絞技で落とされて負けた南筑高校の古賀若菜選手。選抜は初出場ながら、ここまでALSOKの遠藤選手など強豪を倒しての決勝勝ち上がりです。
山崎選手は積極的に攻撃をしかけます。が、古賀選手の強烈な足技に苦戦、まず技有を取られます。そして反撃するため前に出てきた山崎選手を狙ったかのような鋭い大内刈が入ります。
相手は鋭く全体重をかけて山崎選手を
倒し
一本勝ちです。お見事...
山崎選手の表彰、プレゼンテイタ―は前日本柔道連盟理事、火箱芳文元陸上幕僚長でした。
様々な死闘が繰り広げられた今大会が終わりました。体校柔道選手団の皆さんお疲れさまでした。この日本一厳しい大会に5人の選手が出場し、4人が決勝に進出、女子78㌔級濵田尚里選手は優勝して8月の世界柔道選手権東京大会の日本代表に選ばれました。すごいことです。本当にお疲れさまでした。