クロカン秘密兵器・吉田圭伸選手!交錯転倒でも世界選手権12位! | 頑張れ体校のブログ

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体校(PTS:自衛隊体育学校)の若きアスリート応援ブログです。校友会(体校OB会)がお届けしています。◆東京五輪:濵田尚里㊎銀、乙黒拓斗㊎、山田優㊎、並木月海銅◆北京冬季五輪:バイア・クロカン7名出場

フィンランド・ラハティで開催されているノルディック世界選手権第4日のクロスカントリースキー男子30kmスキーアスロン(距離複合)種目で体校吉田圭伸(けいしん)選手が世界選手権自己最高タイの12位に入りました。吉田選手は北海道名寄出身の30歳、音威子府工芸高校時代から全日本チャンピオンのスーパー高校生で中央大学から体校(当時は冬戦教)に入りました。おめでとうございます!ですが、・・・

多くの観客で埋まったノルディック世界選手スキーアスロン競技会場

スキーアスロン30Km競技は前半15Kmをクラシカル走法で走り、写真下のようにスキー(ストック)を履き替えて後半15Kmをフリースタイル走法で争います。クロスカントリースキーでは正に総合的なキング・レースで真の世界選手権チャンピオンが生まれます。写真下は後半のスキー履き替えゾーンに入る吉田選手、この時点で14位、大きな先頭グループに入っていました。

吉田圭伸選手は今シーズン絶好調です。来年の平昌(ピョンチャン)五輪会場で行われたクロスカントリースキー・ワールドカップ(五輪プレ大会)のスキーアスロン競技では6位入賞を果たしています。この大会では表彰台を狙っていました。写真下後半21Km地点で10位に順位を上げた吉田選手です。

残り3Kmの悪夢の交錯転倒の直前では吉田選手は余力を残して5位に着けます。

しかし悪夢の瞬間!第2グループのトップを走っていた吉田選手に後方のロシア選手が接触します。

倒れかけたロシア選手に巻き込まれた吉田選手はうしろ向きになって失速が始まります。

ロシア選手が完全転倒して吉田選手の足につかまります。第2グループの後続選手は巻き込まれまいと直前迂回しています。

ロシア選手につかまって動けない吉田選手とハイスピードでどんどん追い抜いていく第2グループの選手

第2グループ約20名の選手全てから置いて行かれる吉田選手、致命的です。

やっとレースに戻る吉田選手、悪夢でした。

ひどいアクシデントに見舞われた吉田選手でしたがあきらめずに最後まで粘り数人の選手を追い越して12位でフィニッシュ!世界選手権自己タイの成績でしたが本当に悔やまれます。

「最悪っす」と新聞には出ていましたが、平昌五輪の表彰台がはっきり見えてきた力のあるレースでした。日本のクロスカントリースキーの秘密兵器・体校の吉田圭伸期待してください!応援よろしくお願いします。