ありがとう!米満達弘選手、引退し指導者の道へ | 頑張れ体校のブログ

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ロンドンオリンピックで日本で最後の金メダルを獲得した男・・・体校米満達弘選手が昨日引退を宣言しました。米満選手はレスリングフリースタイル66Kgで世界の頂点に達しました。
米満日の丸

その決勝戦(下の写真)の圧巻なシーンは今も忘れられません。相手選手を「米満リフト」で抱え上げて勢いよくマットに背中から叩きつけて高ポイントを奪って金メダル勝利!世界を目指す多くの日本のチビッ子レスリングたちが目を輝かせて声援を送りました。

米満リフト

米満選手は山梨県富士吉田市出身、地元の皆さんの大きなご協力とご声援が力になりました。帰国してからは、同じ体校の金メダリスト小原日登美選手、銅メダリスト湯元進一選手、ボクシング銅メダリスト清水聡選手と感謝の気持ちを込めて地元や日本全国をまわって金メダルにさわってもらい、喜びをお伝えしました。

米満集合

[写真上:中央米満選手、左中腰小原日登美選手、その上首を出している湯元進一選手]

研修団・米満

[写真上:中央米満選手、左ボクシング清水選手、右小原選手]

また、米満選手は金メダリストとして2020年オリンピック東京招致活動(写真下)にも積極的に参加し、未来のアスリートたちの夢をかなえました。

ロゲ会長発表

写真下は、2020年東京オリンピック決定、レスリング競技残留決定の朝、ナショナルトレーニングセンター近くで吉田沙保里選手(花束左)、伊調馨選手(花田場中央)と感謝の意を述べる米満選手の姿です。

五輪招致・米満

米満選手はロンドンオリンピック後に次のように語ってくれました。「金メダルは本当に重く、自分の首にかけるとは夢のようです。私は金メダルを獲るために命をかけて死ぬほど練習してきました。自衛隊では私を多くの人が支えてくれました。さらに地元富士吉田市の皆様は心の底から応援しさまざまなサポートをして頂きました。そういった多くの方の思いが蓄積されてこの日に私を勝たせてくれる運を運んでくれたのだと思います。」

そしてこの2年間再びリオオリンピックに向けてトレーニングを続けてきましが、痛めた右足首の状態が思わしくなく一度も公式戦のマットに上がることはありませんでした。写真下は、米満選手が体校筋トレ場でリハビリのストレッチに励んでいたころの様子です。

米満柔軟

昨日の引退記者会見では一番の思い出に金メダルを獲得したロンドンオリンピック決勝を挙げて、こんなにうれしかったことは今までなかったと語った米満選手。テレビで声をからして応援していた私たちもこんなにうれしかったことはなかったよ。
今後はレスリングの指導者を目指すため日本を離れアメリカに2年ほど留学することが決まっているそうです。米満さびしくなるなあ・・・。でも、2020年東京オリンピックで「米満リフト」で強豪をマットに叩きつけて金メダル勝利する後輩のためだ・・。あきらめよう、というより喜んで送り出しましょう。

米満達弘選手これまでご苦労さまでした。そして心からありがとう。