★★★★

 

ドキッとするタイトル。
これはもうタイトル勝ち。

日常系ミステリーと言えば新津きよみさん。
短編の名手だけあってどの物語も切れ味抜群。

7話収録の短編集で
「ゲストハウス」
「百万円分の無駄」
「サードライフ」
「十年日記」は別のアンソロジー作品に収録されていたので既読。

他の3話は
「むさしのニューライフ」
「妻が余分」
「ヘアドネーション」

1話目の『むさしのニューライフ』は失くし物を見つけることを得意とする73歳の女性のもう一つの顔に驚愕。

そしてなんと言っても表題作『妻が余分』が面白い。
居場所を失った夫の鮮やかな反撃が痛快。

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★

 

『ひとり旅日和』シリーズ第七弾。

今回は
「岩手・中華そばとお餅」
「三重・牛にぎり寿司と鰻丼」
「徳島・絶品ハマチと徳島ラーメン」
「香川・骨付鶏と讃岐うどん」の四話収録。

第一弾で自身を『人見知り女王』と定義づけていた梶倉日和だがすっかり旅慣れた感じ。
かと思いきや、地図アプリで設定を間違え徒歩を車にしていたり、うっかりミスもご愛敬。

伊勢神宮や志摩スペイン村、鳥羽水族館など自分の旅の記憶が蘇り懐かしさに浸った。

とにもかくにも食べ物の描写が堪らない。
鰻丼がめっちゃ美味しそう。

読後は日本一美味しい味付け海苔を検索した。

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★★

 

若かりし頃、貪る様に読んだ三人の作家がいる。

山本文緒さん、小池真理子さん、そして唯川恵さん。

作品のタイプは三者三様だが、唯川さんの恋愛小説が大好きで発売されれば即購入して読んでいた。

そんな唯川さんが70歳!
時の流れの早さをしみじみと感じる。

本作は北國新聞社の月刊誌「月刊北國アクタス」にて10年間に渡って連載したエッセイ集。
唯川さんが過ごした60代の日々が57の切り口で綴られている。

文章の切れ味は健在で全編面白かった。

山本文緒さんとのエピソードに思わず涙。
最近再販されている山本作品を再び手に取っている私だ。