ありがとうございます。
長い文章をブログに書くこともなくなってしまいましたが、初心を忘れないためにも、ここに記述します。
10年前、塾を始めました。
肉体的も精神的にも限界で、前職(これも塾なのですが…)をやめざるをえなかったのです。
自分に社会人として蓄積された経験は「塾」だけでした。
ですから「消去法」で塾を開業しました。
開業して10日後、2011年3月11日に地震がきました。
そして、計画停電となり、新開校の塾の春は、ひどく苦しい道のりを暗示させたのでした。
毎月1人ずつくらい、生徒さんが増えましたが、借金は100万円ずつ増えました。
母に頼みこむと、自分で借金したお金を貸してくれました。
それからは腹をくくり、塾に布団を持ち込んで、深夜にチラシを配り、早朝からひとりきりで授業をしました。
生徒さんが1人でも、朝の5時からマンツーマンで授業をしました。
常に軽い吐き気があり、味のあるものが食べられない日々でした。
基本的に豆腐を食べ、たまに元気のあるときは卵豆腐にだしをかけて食べていました。
べつに苦労自慢をしたいわけではありません。
ただ、もし、このブログをここまで読んでくださったのなら、覚えておいてほしいことがあります。
踏み出す「勇気」
継続する「執念」
絶対にあきらめてはいけません。
「いつになったらうまくいくか?」
「いつまで頑張ればよいのか?」
さまざまな不安に襲われますが、
努力の方向が間違っていなければ、必ず報われる日はやってきます。
そうして数年後には、生徒さんは100名を超え、近所の中学校のシェアは地域で一番となりました。
生徒さんが増えたこと、借金を返せたこと、ひいては精神的に楽になったこと。
しかし、なによりも、
1人目の入会生が中学1年生から高校を卒業するまで6年間通ってくれたことが、一番の喜びです。
きみが毎週、塾に来てくれたから、もしかしたら、辞めないでつづけられたのかもしれません。
ありがとうございます。