『でさ?
 ほんとに
 結婚するつもりなの?
 あてはあるの?』

『うん。
 なんか同業者(彼の実家の職業)のむすめが年頃なんだってさ。
 この前、ちらっと見かけたけど
 けっこう可愛かったな』

にやけた彼の顔は見逃さなかった私。


『そっか。
 じゃ、これから
 進行状況とかも聞かせてね』


『はいよ。
 これからもよろしくね』

『はいよ』

私は彼の部屋をあとにした。