冷めないスープ④『でさ? ほんとに 結婚するつもりなの? あてはあるの?』『うん。 なんか同業者(彼の実家の職業)のむすめが年頃なんだってさ。 この前、ちらっと見かけたけど けっこう可愛かったな』にやけた彼の顔は見逃さなかった私。『そっか。 じゃ、これから 進行状況とかも聞かせてね』『はいよ。 これからもよろしくね』『はいよ』私は彼の部屋をあとにした。