「2011年ってこれから、、、12年先のことよね。」と絵画モデルのあとのいつもの営みの心地よい疲労を感じながらメンソールの煙をくゆらせながら、森田洋子は男に言った。「そう、この3回ほど前から、絵の制作に集中した後君と二人でおいたをした後、しばらく一時間ほど現在の僕の知識、意識に2011年時点の僕の知識、意識がプラスされたような感じになるんだ、君との半年間の交渉を振り返っているもうひとりの僕がいるような感じなんだ。でも夢を見てしばらくたつと忘れてしまうように、君に重なってから1時間もたつとその感覚がほとんどぼやけてしまうんだ。だから、君が帰った後急いでノートにとっているんだ。」「へえーあたしたちの交際って半年間なんだ、、、、」「それは君がきめたことなんだよっ、、、、って言っても今の君は何のことやらわかんないだろうけどね、、、、まあとにかくそういう感覚にとらわれてしまってるんだよ、、、ただの病気と笑ってくれてもいいけどさ」「もしよ、もしそれが本当だったらすごいことよね、未来のことを予見どころか、体験しちゃっているんだもん、、、株で大儲けなんかできるしね、、、ああごめんなさい、、だったら、この前みたいに会ってすぐ、おいたすれば、私も先生の2011年の話をゆっくり聞けるじゃない、そうしようよ。」「実はぼくもそう思って、この前会ってすぐひとつになってみたけどだめだった。ぼんやりとしすぎてまるでだめだった。考えてみたんだけどやっぱりいつものように絵画制作に集中して、ビールで乾杯してマックを食ってから君とつがわないとだめみたいなんだ。」「へえーそういうもんなの、、、、とっても面白い話だけれど、もし本当にそうだったらって思いたいし、そのビジョンに御つき合いしたいところだけれど、正直なところ先生のいつもの私を楽しませてくれるための演出なのよね。そういうところも好きよ。」「ああ、ばれた?って言いたいけど、、、実は君に見せたいものがあるんだ」といって男はしっかりとのりで封をされている封筒をカバンからだして洋子に渡した。「なあに、あらたまって、ラブレター?」といって封を切って手紙を読んだ洋子の表情がみるみると変わっていった。「何これ、どういうこと?どうして?だってこれ今さっきあたしが先生に話したことじゃない、、、どうして初めてはなしたことを、友達にも誰にもはなしてないことが、この手紙に書かれてるの」「そのリアクションはやはりぼくの2011年の話を全く信じていなかったということのあかしだね。やっぱり信じてなかったのか、まあ、無理もないけど、、、」「、、、、こんなことってあるの、、、、、」交わりの後洋子が話してくれたのは彼女自身の赤血球の形の異常のことである。通常の赤血球は円盤状をしているが、彼女のは三日月形で、鎌状赤血球と呼ばれるものらしい。当然十分な面積がないため酸素を運ぶ能力も低くなるためどうしても短命になるという。それで洋子が少し飛んだところがあるのかと前回の1999年に納得したものだっけど、今回の1999年にいる私は彼女がまだその話をする前に紙に書いて、洋子が話した直後読ませようと封印していたのだ。
「どう?信じる?妄想癖の39歳じゃないってわかってくれた?」「これを見せられたら信じないわけにはいかないわね、、へー世の中にはこんなSFみたいなことが本当にあったのねー」「ただ一つ問題があるんだ、、今ここで起こっていること、それ自体が実は2011年の僕の意識、無意識のなかで見ている幻影っていう可能性があるんだ、、、だとしたら、ぼくが2011年までのことを知っていても、君に以前聞いた君の三日月型の赤血球のことを手紙に書いてきみを驚かせてもなんの不思議もないわけだ、、そうだろ?「それは私があなたの脳髄のなかの幻影というわけ?だってさっき私を抱いたでしょう?それが幻というわけ?」「いや、その可能性も万が一にもあるかもしれないってだけの話で、、、」「失礼しちゃうわ、、、私がこうしてリスクを冒して、モデルを務めてあなたを信じて、すべてをさらけだして体も開いているのにこのあたしが、あなたの脳の中の電気信号にすぎないだなんて、、やっぱり先生このごろ根を詰めすぎなんじゃないかしら。」「うんそうかも、、、
でも、僕自身もよくわからないんだ、だからわがままとはわかっているけどひとつ願いを聞いてほしいんだ、、ぼくの脳髄の中には決してないはずのことを、一度体験した1999年にはぼくが君にきいていないはずのことを僕に話してほしいんだ。そしてそれを確かめられたら、君にもっと話すだけでなく、マスコミや犠牲の多く出る東北の小中学校に連絡を取ろうと思うんだ。」「東北で何かあるの」「ああ、大地震と大津波、、、大勢が逃げ遅れて死ぬ、、、そしてそのあと原発事故も、、」「それが2011年なのね、、、私はさっきの手紙でもう100パーセント信じてるわよ、何ていう学校なの私が電話するわ、、、ああ、、でもこの話どうやっら信じてもらえるだろう、、、ただの頭のおかしい主婦で一笑に付されるわね、、、あっそうだ2011年までに起きることを教えて、それを事前にマスコミや学校に伝えるのよ、言った通りのことが3つでも起これば、もう信じるしかなくなるは、そうよそれよっ、ねえこれから何が起こるの?」「記憶がまだはっきりしているときのメモによると今年1999年洋子さんの住んでる水戸の近くの東海村で原発の臨界事故が起きる。作業員が放射性物質をバケツでかきまぜているうちに臨界が起きるんだ。」「バケツ?いくらなんでもありえない話だわ」「そのマンガのようなことが実際に起きるんだ。派遣社員が2人死ぬ、もうすぐ起きると思う。ニュースでそれを確認したらぼくの言うとおり君もできるかぎり、2011年のことをみんなに話してほしんだ。、ぼくのほうはぼくなりにやるから。2000年9月11日ニューヨークでテロ攻撃を受けてツインタワーが崩壊する。この2つを君がニュースで確認したら、もうあとは一心不乱に2011年3月11日に向けて注意を呼びかけるよう働いてほしいんだ。いい?」「だからわたしはもうあなたの言うことを完全に信じてるってば、、、あとは私が2011年の先生の脳髄の中の幻影でないことを証明すればいいのよね、、、何かないかしら、、もう時間、、来週のポーズまでに何か考えとくわ、、、それじゃ先生」と言って洋子は水戸の自宅の学習塾への仕儀とに急いで帰った。その10日後。
「先生すごい、本当に東海村で事故が起こったわね。水戸から逃げ出すほどじゃないって事前に聞いてたけどやっぱり心配だわ、、、」洋子から電話がかかってきた。「どうしてもっていうんなら逃げてもいいけど、今回のはそこまでする必要はないよ。仕事もあるでしょう?」「そおだけど、、、仕事が手につかないわ、、、、本当にバケツでかきまぜたりしたの?まだテレビで言ってないみたいだけど」「そのうち言うよ、、、それより2011年3月11日のほうだよ。その時までにできれば茨城県の西のはずれかできれば関東をはなれていたほうがいいね。」「そんなにすごいの?2011年の事故は。」「ああまったくひどいよ。地震が起きて原発事故が起きるんだけど、テレビでは2,3日きちんと伝えないんだ、、テレビの情報を信じた多くのひとが被曝してしまう。」「メルトダウンが起きるって、先生言ってたけど本当?」「ああ、起きてはいけないことが起きてしまうよ。テレビではずいぶん経ってから言うんだよ。」「引っ越すたって、、なかなかねえ」「うん、なかなかだね、ただこれだけは覚えといて、3月15日を。しっかりメモっといて。ぼくの2011年の未来の記憶が君とつがってから1時間ほどでぼやけるように、僕が話したことも、ぼやけると思うんだ、、」「ううん、そんなことないわ、そんなショッキングな話そう簡単にうすれたりしないわよ」「そうならいいんだけど、いや月、年単位で消えていきそうな、、だってとくべつな方法で得た未来の記憶だから、、念のためメモっといてね。3月15日、はもう関東を必ず離れておくように、たしか21日に雨が降ってさらにひどいことになるんでもう10日間は関東をはなれるように。プルトニウムをつかった3号機が爆発するんだ。風向きが関東のほうに向かって流れるのでもう関西のほうにしばらくは逃げるように、いいかい」「わかったわ、ありがとう先生、来週の予定が決まったら連絡するわね」前の1999年の時には原発と地震の話はするにはしたがこれほど多くはしゃべってなかった、洋子は水戸と東海村が近いこと、知り合いの外人さんにもそのことを指摘されたことなどを話していたが、ここまで立ち入って話さなかった。よく過去に迷い込んで未来の運命をかえるようなことをしたり、話したりしてはいけないというSFをたくさん読んだり見たりしたが、、、まあ少し位の禁はおかしていたようだし、これはむしろ未来がかわったほうが結構なことなはずだから、、、と考えを整理し、納得した。
「先生、先生が言ってた大川地区の小学校に電話してみたの」と洋子が電話をくれた。それにしても行動が速い。「でも、予想通り、、教育委員会がしっかり対策をたててますので、それに専門家の先生たちにも相談していますので、の一点張り、、あたしの知識不足もあってそれ以上話が進まないし、真剣に取り合ってくれない感じ。どなたさまですかって何度も聞かれちゃったわ。先生電話してちょうだいよ。」「うん、必ずする、でも、結果はそう変わらないだろうけどね、、、1896年に東北沖で大地震があり津波で2万2千人がなくなっている、1933年にも同じように数千人の犠牲者が出ているのにもかかわらず、大地震のあとは大津波が来るので高台へということが行われない。低い所にいつまでももたもたしていて津波にやられてしまう」「ねえ、先生、今度は地震原発のこと教えてくれる2011年の知識で、確かにこの数週間は先生のボキャブラリーが同一人物とは思えないほど変わったものね、、、じゃ来週の火曜日におじゃましまーす、はーい。」
火曜日のアトリエ。裸のままの洋子は男の膝を緩やかに立てたすねの上に握った自分のこぶしを当てて男に言われるままに従っている。「僕の膝がしらと君のこぶしや手首が近づくようにしてごらん。お互いが近づくようにするんだ。するとどうなる?」「私のこぶしが先生のすねをのぼっていくわ。」「この動きが 正断層 逆断層 のどちらだと思う?」「正断層?」「逆なんだ。互いが近づくときが逆断層。どうも地震学、地質学は互いが離れていくのを正常と考えているふしがあるみたいで、互いがくっついていうときは逆なんだ」「それで、あの、さっき先生が、ギャクだのセイだのつぶやいていたにね。そういえばついたときにギャク、抜くときにセイって言ってたわ。」「いやらしくてびっくりだろう?」「ううん、、もうそんなこと言ってられないって感じになってるわ」「要するに互いが離れると正断層の動き、互いがくっつくと逆断層の動きってわけなのね。」「そういうわけ」と男は口をとがらせてほっぺたをぷっとふくらませた。「何それ?」「ローラ。2011年テレビにでてる女の子がよくやるしぐさなんだ、、、、そんなことメモらなくてもいいよ」「だからね、君のこぶしの山とこぶしと僕のすねの境が谷になっってるだろ?そしてすねの上り坂、これを半地溝、ハーフグラーベンっていうんだ。この谷に土砂がつもって平らに埋もったと想像してごらん。そして君のこぶしがぎゅっと僕に近づく、つまり膝がしらのほうに上ってくると平の土砂はどうなると思う?」「ううん、、、きっと盛り上がるわね」「そう、盛り上がるんだ、そうして盛り上がったのが東北の中央付近の山脈なんだ。」「へえーすごい。そうなんだ。ということは東北の山脈、奥羽山脈?その下の岩盤はV字谷、ハーフグラーベンがあって、それがぎゅっと互いにぜばまってどんどん山がふくらんでいってるってことなのね、、、、そんなこと考えたこともなかったわ、、おもしろーい。」「同じものが新潟県の長岡付近か、魚沼丘陵、丘陵って岡の連なってある所ね、そこにもあるんだ。確か2004年10月23日に大地震が起きる。50人ほどが亡くなるよ。」「これは絶対にメモよね、、日付まで覚えてるのね」「ああ、同じ月のこの地震の2週間以上前つまり、2004年10月6日にマグニチュード5,7の地震がつくば市の真下で発生して、震度5弱を記録するんだ。この荒川沖でもだいたいそんな位の揺れだったよ。」「茨城で地震は多いけどそんな地震が起きるなんてみんな思っていないんじゃない?」「そこが問題なんだ、地震多発でエネルギーが解放されてかえって安全なんてでたらめがマコトシヤカニ広まっているんだ。そのM5,7以来ぼやぼやしていられないって感じになっていっそう地震について、茨城、日本、世界のを徹底的に調べていったんだ。」「そう、、、そうよね重なる前の先生って、活断層と鹿島神社の配列と何か関係があるんじゃないかっていう感じの話だったけど、、でもその直感も、、鹿島神社が地震と関係あるって、ほら、鹿島神宮に地震を起こすナマズを押さえつけるためのカナメ石(要石)があるってわかたのはそのあとのことなんでしょう?直観は当たってたのよ。そして科学的なデータや証拠もその後どんどん集めていったってわけなのね。」「2000年以降活断層の地図に載っていないところでどんどん活断層タイプの浅い、足元深さたったの10km付近の地震が続発する。新潟の柏崎の原発もトラブルに見舞われる。それらは2011年の大地震と福島原発のメルトダウンの序章だったわけだ。」「ああ、もうこんな時間。帰んなきゃ。はあ、あっ。少ずつ原発と地震のこと家でも勉強してるの。また教えてね2011年のおいたをした後の先生。」「1999年の僕もよろしくね」そういって互いの仕事にもどっていった。
いつものように森田洋子は約3時間のヌードモデルをつとめ、私は彼女を画布に描きだした後、ビールで乾杯し、少しシャガールの色彩についてしゃべった後、上下になった。「ぎゃく、、、せい、、、ギャク、、、セイ、、、逆、、、正、、、」と男はつぶやきながら洋子に押しと引きを実感させていた。やがて洋子のM字の中心での迎根の様がわかるように、男はその二人の現場を彼女の顔に近づけた。「これは?、、、、」「、、、、」「ではこれは?、、、」「、、、、」
姫鳴のみで私の質問に答えないので「この押し、僕らが近づくときが逆で、こうして離れていくときが正なんだ、、、わかった?」と講釈をすると洋子は雌鳴を発しながら首を横にふった。「じゃ、、、、もう一回、、、ゆっくり、、、説明するよ」と言って同じことをしてさらにゆっくりと説明した。
異物なしの密触で1999年の今にいるはずの私の意識にさらに2011年のもう一人の私の経験がより鮮明にかぶっさってきた。
30分ほどのもつれの後、二人は再びビールでのどの渇きを潤しながら話し始めた。「妙な感じ、、、」と洋子が切り出し「さっきのが?」と男が聞き返した。「そう、妙なんだけどでもはまりそう」「はまってるんだけどね」「もう、、、おばか、、、」と萎縮したところを人差し指でちょんとつついて言葉を続けた。「先生が言ってた、ほら、この1999年が先生の頭のなかの幻でない証し、、、思いついたんだけど、、、先生の未来の記憶の中にないはずの、私しか知らないはずの情報、、、電話のことで夫に叱られた話した?」「電話でしかられた?どういうこと?聞いてないよ」「そう、、やっぱり聞いてないのね、、、そうよねあたしの性格上普段だったら絶対話さないようなことだものね、、、そうよね、、、」「何?どうしたの?」「うん、、本当はやっぱり話したくないんだけども、証明?この世界が先生の脳髄の中の電気信号ではないってことの証明になるかもしれないから思い切って話すわね。」「何何?」「ほら、私たちって電話で結構昼間話してるじゃない?時間も割と長く、回数も多いでしょ?、、、先生がかけると私が水戸からかけ直すじゃない?それでね、」夫が通話記録をNTTに行ってとってきたのよ、、」「ええ、、やばっ」「私も一瞬ドキッてしたんだけど、友達の絵の先生に、絵のこと、展覧会のことでいろいろと相談してるのよってっ答えたわ。だって実際にそんな話してるしね」「うん、そうだよね、、ほとんどそんな話だよね。甘―い話はは会ってからにしてるもんね」「でしょう?でもやっぱり時間とか回数とかがが半端じゃないみたいで、けっこう疑いの目で見られてる感じ、、、」「確かに結構な時間話してるよね」「私もその通話記録見せられてこんなに話してたんだってびっくりしたわ、、それに、、ほら、、こないだも言ったけど、、この頃夜ひとりで私寝てるじゃない?それもあってか調べたみたい」「そうなんだ、、、うん、、、」「ねえこれって証拠になるでしょ?リアルな私しか知らない、先生の言う一度体験した前の1999年には聞いていないことでしょう?」「うん、前はそんな話は聞いてない。絶対に。うん、、森田さんしか知らない話だ。ありがとう。でも待てよ、、、2011年の僕が過去を振り返って想像たくましく推理したならば、こんなやりとりくらいはするかもしれない、、、怒らないでね。念のために考えているんだから。」「ううん、もう怒らないわよ。だって面白いし、実際に先生の言った通り水戸のすぐ近くで原発事故は起こったから、何でも協力するわ、、、、それにしても東北の大川の教育委員会の石頭ぶりにはあたまにきたわ。」とぶつぶつ言いながら洋子は帰り支度をはじめた。長い廊下の先のドアのところで靴をはいているところへ男は走って行って「30秒、、、」と言って今着たばかりの上着の前をはずし1分間洋子の、二人の子供を育てた乳房にむしゃぶりついた。
「この間、、、あたしたち教育について話していたじゃない?」と森田洋子はいつものヌード画のためのポーズの休憩中に話した。洋子の裸身は徐々に画布に写されていっていた。「うん、けっこう白熱したよね。」「でしょう?でね、、、すっかり男女のことを忘れるくらい話して、1分もしないうちにああいうことになると、、、」「おこってる?」「ううん、違うの、すっかり忘れたころに、つがい になると、その、、何ていうのかしら、、頭が真っ白になって、、それでね、、ひょっとしたら先生の言う2011年の未来の話に影響されたのかもしれないけれど、、、私も何かずっと先の私が私をみてるような感覚になるの、天井あたりから、二人が、、、ね、、ああなってる姿を見てるの」「へえ、うそ?」「ほんとよ、先生みたいにはっきりした話じゃないから、ただの気のせいかもしれないけど、そんな感覚に囚われるの。」「いつごろにいるとか、わかる?」「わからない、でも待って、ぼんやりとしてるけど、そのまんま東が宮崎県知事になった話を未来の私自身がしていたような、、でもそんなわけないわよね。」「いや、当たってる、、、そうだよ、宮崎県知事になるんだよ、、ええといつだったかな、僕は意識が例の2011年の大地震と原発事故にいってしまっているんで、その前のことはあんまり数字とかはっきりしないんだけども、何年か前には宮崎県知事をつとめて東京都知事に出馬するんだよ、、」「受かったの?」「いや、落ちる、石原さんがまた都知事になるけどね」「へえ、、、面白い、、、そのまんま東の宮崎県知事のことがが当たったってことは、私のも単なる気のせいじゃないってこと?」「彼が宮崎県出身って知ってた?」「全然。たけし軍団の一人ってことくらい。」「タレントが政治家になるって連想は出来ても、宮崎県がちゃんと出てきたってことは、洋子さんが本当に知らなかったとしたら、未来を見てる可能性は高いよね。」「そうよね、これが先生の2011年時点での脳髄の中の会話じゃないとしたらでしょう?」「あ、、、、そうだった。」「それはないわよ、ほんとにだってあたしはここにちゃんと生身の人間として生きているわけだし、ほら夢とかだったら話が飛んじゃったり、互いの話がつじつまが合わなかったりするでしょう?空中を飛んだりとかもあるしね。このリアルな1999年は一秒たりとも飛ばずにゆっくりと進んでるでしょう?」「そうだね、、、一秒も飛ばさずに進んでる、、森田さんと週に一、二度会えるこの時間が待ち遠しくてしかたないもんなあ、、、眠ってるとき以外は一秒きざみに端折ることなくじれったいくらいゆっくりと進んでるよ」「そうでしょう、うれしいこと言ってくれるわ。まあ、、とにかく、主体はあくまで1999年の今であって、、、、その、、ああいうことの後に2011年の未来の記憶がおおい被さるんでしょう?」「そうだ、その通りだ、、、確かにそうだ」「でもよかった、あたしも先生の未来の話に少しだけ入り込めた感じがして、、、2011年に達してないのが残念だけど、、、あたしその頃死んでんのかしら、、、」「かもね」「えっ、、、うそー否定してよ、、、やっぱり美人薄命って当たるのかしら」「自分で言うなよ、、、ようし、」男は本当に彼女が2011年には亡くなってしまっているかもという恐怖心を打ち払うために「お仕置きだ」と言って再び後ろからつがった