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未来の記憶 17 有珠山噴火 1977

私は有珠山のふもとの宿で、美女の白い背中の上に指で龍を描いていた。

10時間20分

 私は今日の有珠山噴火を知っていた。新冠(にいかっぷ)で出会った美女二人組からもらった手紙によってである。でもまさか本当に噴火するとは。未来の出来事を的中させた二人組はいったい何者なのか。私はただ彼女らが美しいという理由だけで彼女らのガイドを務め、熊に襲われるかも知れないと言うリスクを冒して幌尻(ぽろしり)の山奥までついて行ったし、謎めいた儀式にも付き合った。いや、でもどこかで、直観的に彼女らの瞳の奥に真剣な光を読み取っていたのかも知れない。しかし、これも美女らと何とかなるかもと思う気持ちからつっ走ってしまった後の本能丸出しの行為の苦しまぎれの後付けの説明に過ぎないかもしれない。

 美女二人組の手紙通り今日、有珠山が噴火した。私は正木先輩と一か月間の援農アルバイト、要するに馬の世話をしてそのわずかばかりのアルバイト料を北海道旅行に費やして残りの日程を消化すべく、熊牧場から有珠山のすぐふもとの洞爺湖ユースホステルにバスで向かっていた。洞爺湖そのものが火山の後の陥没した湖であるが、その丸い縁に沿って目的地に向かっていると白い噴煙が見えた。まさかね、と思っていたがその白い噴煙はやがて怪しい黒色に変わっていった。バスの乗客はにわかに色めきだった。正木先輩は呑気に「すごいなあ」を連発していた。洞爺湖ユースホステルに着いたが我々は外で有珠山の怒ったような噴煙を見守った。岩のようにごつごつした噴煙は一見止まったように見えたが実はゆっくりと波うねっていた。垂直にそそり立った噴煙の固まりはゆるやかに我々に接近して来た。垂直だった噴煙の立体はいつのまにかすっかりと水平方向に砕け出し、ついに我々を襲ってきた。私と正木先輩はあわてふためいてユースホステル内に駆け込んだ。こんな恐怖は生まれて初めてである。窓を閉めるのが遅かったようで、宿泊客のために用意された盆の上の夕食はことごとく灰をかぶってしまってすべてダメになった。正木先輩は死の恐怖を感じていたようで、しゃべりながらも目を潤ませていた。私も同様に死の恐怖を感じていたが、一方予言の的中した手紙には死人を出すような災害にはならない、つまり熱を持った火山灰で人を焼き殺すような事態にはならないという事を知らせてくれていた。ユースホステルは夕食をまた作り直してくれるということだった。談話室で正木先輩が「あの二人、きれいかね」と噴火の恐怖を克服したかのように目で示した女性らはまさに私が新冠(にいかっぷ)で出会ってただならぬ関係になってしまった二人だった。やはり手紙に書いてあった通り彼女らは来ていたのだ。ここに来るまで読むなと言われていた手紙を私は開封して読んでしまっていた。有珠山の噴火の事が書いてあったので私はよほどルートを変更しようかと思ったが、死ぬような火砕流にはならないことが未来を予見した手紙には書いてあった事、再び美女と会えるのではとの期待の方が勝って、先輩の立てた予定通りに来てしまったのだ。「まあまあですね」と私は答えたが、内心では改めて美しいなと思い、本当に彼女らと親密な儀式をしたのだろうかと思った。そしてまたこの地でああいう桃源郷のような事がかなえられるのかもしれないと思った。

 私がトイレに行った時その出口で、綾瀬はるか、本名森田洋子がメモを渡した。私はお久しぶり、と言う風に親しみを込めた目線を送ったが彼女の方はただ機械的によそよそしい感じでメモを渡すと目も合わせずサッサと歩き去って行った。私は互いにあんなかっこうになり、あんな関係になったにもかかわらず、今こうして冷たく遇された事に少なからずショックを受けたが、まあ、向こうも恥ずかしいのだろうし、秘密の行動を取っているのであろうから、と思い直し自らをはげました。 いや、あれほどに冷淡な風を取った女性と今夜再びただならぬ関係になれるかも知れないと思うとかえって興奮と期待のマグマが煮えたぎって来た。

 メモには午後11時30分に彼女らのいる207に行くように書いてあった。寝過す心配はない。日中、噴煙に囲まれて闇に覆われ死の恐怖を味わった日だ。ニュースでは正にこの洞爺湖の有珠山噴火が延々と流されていた。

 「新冠(にいかっぷ)で渡した手紙はいつ読んだの?」夜中の11時30分に、意を決して訪れた女性の部屋で受けた最初の言葉はこれだった。麻衣という将来富士の観光ガイドをすることになるブロガー、トヨタマヒメだ。「えっ、、、、ここに着いてからですけど」「じゃあ、どうしてあなたの連れの人がこっちをジロジロと見ていたのかしら?」「それは、、、、お二人が美しくて目立っていたからだと思います。先輩があの二人きれいと言ったのですが、私はとぼけるためにまあまあではないですか、と心にも無い事を言ってしまいました。内心ではお美しいなあと思っていたんですよ」「そう?そうなの、、、、」と麻衣。「だめよ、そんな言葉信じちゃあ、私たちの事しゃべってしまってるわよきっと」と森田洋子が手加減をしない様子である。「そんな事はないですよ、手紙はここに着いてから読みました。有珠山の噴火で手紙の事は忘れていたくらいです。夕方トイレのわきであなたにもらったメモを見て手紙の事を思い出した位ですから。本当に読んでないです。でもどうしてあの手紙に今日の噴火の事が書いてあったんですか?」と逆に私は質問した。「何から話せばいいのかしら、、、多分話しても信じてもらえないでしょうけれど、未来のあなたと未来の私たちがこの1977年に情報を何とか伝えようとしてそれに成功したみたいなの、、、現に今日の有珠山の噴火を日時まで当てているでしょう?」「未来の僕が?未来のあなたたちと?、、、、、あの、幌尻(ぽろしり)の山の岩の上であなたたちとああいう事をしたのも何かそれと関係があるのでしょうか?」「ええ、そうよ、未来の映像、情報を得るためなの、、、だから誤解なさならいでね、私たちがふしだらなんて決して思わないで下さいね。」と麻衣。「そんな事思いませんよ、ただあなたがたのようなお美しい方とあんなふうになれて夢みたいだなっていう思いはありました。そしてあの後あなたがたの事を思い出すと何かこう胸が苦しくなって、、、、是非またお会いしたいなって思っていました。ところで僕たち本当に命は助かるんでしょうか?すっかり噴煙に囲まれてしまったままじゃないですか?その未来の事をそのまま信じておられるんですか?」「麻衣はね、実は去年、2012年に行ってきているの。未来に行くのに成功したのよ。だから信じて、今回の噴火では命までは持って行かれないわ。」「2012年に行って来た?そんなバカな、いくら何でもそんな事が出来るわけないでしょう。何か未来に行く装置でも開発したって言うんですか?」「あなた本当に覚えてないの?去年あなたは卓球台の前で麻衣とつがったのよ。あら、私もすっかり未来のあなた、先生の言い方になじんでしまったみたい。何にも覚えていないの?夢か幻でも麻衣の記憶はないの?」洋子に言われて思いあたることがある。夢の中で卓球台を前に事をして果ててしまった経験が何度かあったような、、、、でもあれは私の妄想と妄想のはてになされた夢精だったのではないのか?「記憶にあるような、ないような、、、、でもそれが未来へ行くのとどういう関係があるんです?」すると未来へ行った事になっている麻衣が答えた。「とてもすべてを説明する時間も知識もあるわけではないから簡単に説明するわね、、、と言ってもこれは未来の先生の受け売りなんだけども、、電気を通すコイルって知ってるでしょう?丸く輪っかになってるやつ、、その輪っかの中に棒状の磁石を入れて動かすとどうなるかって中学か高校で習ったでしょう?」「電磁誘導ですね。コイルに電気が流れ出しますね。ほとんどの発電機はこの仕組みですよね」「そうなの。それと似たような事が起きるらしいの、その運動で私の体内に特殊な電気が発生して脳に伝わって2012年に行って来たらしいの。」「でも何で卓球なんですか?」「よくわからないけどピンポン玉に強いスピンをかけることによって私も電子やその他の粒子のスピンをイメージしやすくなる、つまり私自身の肉体を構成している物質とシンクロしやすくなるって言う事らしいのよ」「うーん、脳内だけでなくあなたの肉体ごと未来に行ったというのはどうも、、、おそらくあなたはそのナゾめいた儀式によって心身喪失状態になって未来にいる幻影でも見たと言うのが本当のところでしょう。」「だからいいの、ここであなたをすっかり説得させる事が無理なのは始めからわかっていたんだから。いいの。今日の有珠山噴火の日時をぴたりと言い当てる未来からのメッセージらしきものがあると言う事だけわかってもらえればそれでいいの」と洋子。「ええ、それはまあ、手紙に書いてあった通りのことが起こったのは事実ですから。あの、、、2012年の僕は何をしていたんです?何か大きな出来事は起こったんですか?」「麻衣の未来行きの話、信じてないんじゃなかったのかしら?でもいいわ、あのね、、、未来の先生は1976年の肉体を持った麻衣、つまり去年の麻衣と協力して富士の地下で何が起こっているのか、また中央構造線、多くの活断層の過去未来の動きや日本列島そのものの正体を突き止めようとしているわ。科学と生のエネルギーを使ってね。今年、1977年に富士山の下の群発地震が始まるの。この記念すべき年に今日この場で有珠山噴火のエネルギーを借りて新しい知恵とイメージを得なければならないの。私は麻衣のように3,11、、、あっ先生は知らないか、いえ覚えていないかも知れないけれど2011年に東日本で大震災が起きて福島でひどい原発事故が起きてしまうらしいんだけども、その未来の像を見たりも出来ないし、ましてや未来に行くことなんて出来ないんだけども、先生と麻衣の肉体と精神にかかわる事は出来るようなの。」「で今日僕は何をすればいいんでしょう」わたしは長長しく狂気じみたSF風の話に少々ついていけなくなっていたけれども、この美しい二人の女性とまたあのような幌尻(ぽろしり)での幻想的な時が過ごせるのならばと期待に胸を膨らませながらも、その強い欲望をさとられないようにゆっくりと呼吸をした。

 「これで私たちの背中に龍を描いて欲しいの、先生のイメージ通りの龍でかまわないから」と森田洋子が言った。彼女は今日噴出したばかりの有珠山の火山灰を外で集めて来たらしく、その灰を水とかき混ぜた器を手渡した。床にはビニールシートが敷いてあって彼女らは並んで四肢動物のかっこうになった。白いブラウスを脱いだ女性らは育児房当ての細い布だけになってともに透き通るような肌を見せ形のよい背中の造形を天井に向けていた。私は興に乗って少しずつ女の背に交互に龍の姿を描き出していった。筆は指である。肩甲骨のあたりに龍の頭部を表し、あとはうねった胴部を下に引き伸ばしていく。今日の私の仕事は描く事だけなのか?ふと寂しさがこみあげてきたが再び集中して描き続けた。腰布に行き当たったので白肌のキャンバスを広げようとすると、麻衣は自ら腰周布のホックをはずした。となりの洋子もそれにならった。私は勢いをつけて二人の腰周布を外すと、美女らは二人ともその才女裂を覆う薄短布を残して白桃の丸い丘を露出させるかっこうとなった。「ポロしり」と私がつぶやくと二人はドッと笑った。笑いの振動で女性陣の背や白いしりは揺れたが私は構わず描き進めた。「あっ、ははは、、、あー苦しいわ、はっはははは、あーはう、あっ、あっ、あーん、くっ、はうっ、くっ、、、、」麻衣の白桃の丘に右手の指で描き進めるために私は左手で薄短布の所を支えにしたが、描写の振動は彼女に伝わったようだった。笑いが姫鳴に変わるのを聞いてとなりの洋子は腰を天井に突きだしたままこちらを見た。間髪を入れず同様の事を洋子にすると彼女の無言は雌息に変わった。火山灰と水の絵の具はいつしかなくなり私は自らの唾液と時折薄短布の帯をずらして得られた泉をその代りとした。洋子の膝うらからふくらはぎまで龍の尾を描き終えると折り返して龍の輪郭をなぞってまた太ももあたりまで登っていった。折りかえす時は指の筆は我が暴走半島に変わっていた。透明な雄汁が糸を引きながら、しかししっかりと我が手を添えないとすぐに天井の方を向いてしまう聞かん坊の怒龍は白肌に着いては離れ着いては離れを繰り返しながらすべって行った。そしてその怒膨茎の先には自らのうれし泣き汁に加えて、時折美女の潤裂久保からもバルトリン腺を含む姫汗が補充された。やがて時折なされていた筆への姫汁の補充は、補充ではなくなっていった。姫裂を去りがたくなってしまった怒筆はしちゃり、しちゃりと糸を引きながらその場で逡巡して、やがては潤裂の造形をなぞりつつひかえめに浅く沈んでは抜き上がり浅く沈んでは抜き上がりをするようになり、ついにはまったきつがいの営みに入って行った。洋子の歓苦の姫鳴を聞いた麻衣は四肢動物のかっこうのままこちらを見ていたが、天井に突きあげられた腰部は変則的な動きをひくん、ひくんというブラウン運動を続けていた。麻衣を手招きしてこちらに呼んで洋子の龍の背に重なってもらった。美女裂を覆っていた薄短布の帯部を彼女ら自らの手でずらした状態にしてもらうと、縮毛を従えた牡蠣部が上下に並んだ。薄短布に守られていたおかげで潤虚洞には火山灰は侵入していない。灰と言っても細かいガラスの粒である。火山灰を肉に入れないように用心しながら、電磁誘導の突抜の営みを上の麻衣、下の洋子とでそれぞれ10往復ずつ行いほぼ平等につがった。上の麻衣は「2013年、ストロンチウム90、そしてトリチウムがまだ濃い、まだ濃いわ、はあうっ」と言った。私はそのセリフの主の中で果てた。二人の果てのケイレンのような動きを感じたのだろう、下の洋子は残液のにじむ我が龍茎を自らの牡蠣裂に導き入れた。私は気力を振り絞って電磁誘導の突きを試みたが、残液を絞り出すので精一杯だった。  

しばらく3人はゴールを決めたあとのサッカー選手のようにの胴を重ねたままになっていた。