(3)津波・宏観異常現象 昭和8年 | obserのブログ

obserのブログ

静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

吉村昭著

三陸海岸大津波は

・ 

津波の事象を丹念に

現地調査したものです

2004年3月10日

第1刷

2006年12月15日

第5刷

被害の項では 

(津波が川を遡り

大被害を与えた)

ことも書かれています

東日本大震災では

津波が川を遡るという

現象・伝承は

全く無く

大川小学校など

北上川を遡る

津波で

多くの子供たちの

命が・・・・

   

このブログでは

前兆現象のみ

抽出して記載します

 

  昭和八年の津波

・  

三月三日

その日の

午前2時32分14秒

岩手県釜石町東方

約200キロの海底を

震源とする

強烈な地震が発生

・  

中央気象台では

太平洋沿岸の各道県

地方長官あてに

警告を発した

・  

予測通り

地震後30分ほどして

各地に津波が襲来

三陸海岸に

点在する村落に

壊滅的打撃を与えた

・    

   前兆現象

・   

     井戸   

・   

◎ 宮城県

大島村

・  

降雨の無い時期でも

減水したことのない

井戸が

2月中旬から減水

採集した海苔を洗うのに

困惑した

・  

◎ 宮城県

  本吉郡桑村欠浜 

・  

四季を通じ

減水がなかった

井戸が渇水した

・             

◎ 岩手県

 気仙郡越喜来

(おつきらい)村

小学校校長

小原永太郎氏は

津波襲来から

20日程前から

井戸水の減少に気付き

村内の6箇所の

井戸水位を詳細に観測

◎ 同郡 

竜昌寺内の井戸  

・   

地上から水面まで

約3メートル

水深1メートル余り

津波襲来20日前より

水が完全に枯れ

 底が露出した

明治29年の

大津波前も同様な

現象があった

・  

◎ 同郡

 平田玉男氏宅の井戸

・   

地上から水面まで

約5メートル

水深2メートル

清澄な水が

 津波の3日前から

 著しく混濁

・   

◎ 同郡

新山神社内の井戸 

・  

この井戸は

どんな豪雨があっても

濁ることがなかったが

津波襲来の5日前から

濁りはじめ

涸れてしまった

津波襲来後

5,6日後に復活した

・   

◎ 及川義雄氏宅の

 井戸  

・  

井戸の深さ6メートル

津波襲来3,4日前から

濁りはじめ

水も枯れ

・       

◎ 同郡

熊谷与左衛門氏宅の井戸 

井戸の深さ4メートル

津波襲来3日前から

混濁したあと渇水  

・ 

・    

◎ 同郡

正源寺内の井戸    

・ 

井戸の深さ2メートル

・  

降雨もなかったのに

2月中旬から混濁

・   

◎ 上閉伊郡釜石町

・  

地震後

急激に井戸の水が減り

ほとんど

涸れた状態になった

・  

◎ 下閉伊郡船越村

・  

数日前から

井戸の水が

いちじるしく減少した

・  

◎ 同郡織笠村

・  

地震後村内の

すべての井戸の

水が減水した

・  

◎ 同郡大沢村  

・   

一部の井戸に

減水が認められた

・ 

つづく    

 

次回は魚介類です   

 

  

東日本大震災の

前兆現象は

何もなかった

のでしょうか?

地震専門家の言う

次回の大津波の

前兆をとらえる

マグニチュード 7

クラスの地震は

プレートの跳ね返りで

発生するとのこと

(プレーとの動きで

津波が起きたことは

1回も確認されていない)

東日本大震災の津波は

プレートではないことが

はっきりした

でも

地震学者は

跳ね返りに固執している

お粗末すぎます