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マグニチュードと
震度
・
次のような
投書さえもあった
「名だたる地震国で
研究の進みぐあいも
世界一
地震の予知も可能に
しようという日本で
・・・
民家は相当揺れても・
・「震度ゼロ」と・・
珍談だろう
・・・
「今の
科学技術時代には
この知恵伊豆ほどの
人もいないらしい
この調子じゃ震源地は
鹿島灘・・・
などという発表も
あてにならない・・」
ひどい話に
なってしまった
・
知恵伊豆というのは
松平信綱のことである
・
そして
・
「毎朝豆州宅へ
見廻りの衆多有之
・
或朝地震強く
ゆれ出したり
・
座に在る衆中伝
・
此地震にては
・
定て早々御登城可被成
と被申に
・
豆州小姓を呼れ
・
居間に有之水桶の水は
こぼれたるや
見て参れと被申付
・
小姓則見届て立帰り
・
こぼれ不申由を申す
・
然れば地震に付ての
登城は致間敷なりと
被申
・
或人其意を問う
・
豆州伝
・
総じて地震は
いか程ゆり候へば
登城と申す儀難計に
付き
・
常に居間の前に
水桶を置き、
・
御城にて地震ゆり候時
宅へ帰り
・
今日の地震に
水の動き様是程と
云事を家来に尋て
・
是をためし
・
重ての地震の節
・
是程にては登城可然
との儀を考ふ
去に仍り唯々水を
見せに遺しぬと被申
・
皆人信伏す」
・
・
・
という話が
神沢貞幹の
『翁草之巻八十三』に
出ているのを
指している・・・
・
・
しかし気象庁で
無感だったのは事実・
・・・
そこではたしかに
震度ゼロだった・・・
・
東京のほかの場所で
感じた・・・事実・
・
これは地盤や
振動周期の関係であり
これも正しい・・・・
・
震度・・・
場所によっても
このくらいちがうもの
・・・
だから
気象庁で震度ゼロ・・
発表したのは、
決して間違いではない
・
ただ・・・問題が
あったとすれば
・
気象庁・・ゼロが
東京の震度の
代表値であるか
のような印象を
与えたような結果に
なったという
ことであろう。
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2015年12月
静岡県長泉町駿河平より