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地震の限界
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日本には昔から
大地震が何回も
おこっている
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しかし
どんなに大きい地震
といっても
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北海道から九州まで
いっせいに家が
倒れてしまうような
ものはなかった
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大きくても
せいぜいい
くつかの県にわたる
という程度である
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・・・・・考えると
何でもないような
ことではあるが
なかなか深い意味を
もっている
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地殻がもっと強いもの
であって、
もっと広い地域が
もっとひどくひずんで
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それが一挙に
ドカンと出てきたら
大変な事になる
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地殻が
そんなに強くなく
・・一つづきの
ひずみのひろがりに
限度があるという事は
幸いであった。
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大きな地震には
名前が付けられる
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たとえば、
1891年 濃尾地震
1923年 関東地震
1933年 三陸地震
1944年 東南海地震
1946年 南海地震・・・
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濃尾といえば、
美濃の国と尾張の国を
あわせたひろさ
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関東地震といえば
関東地方の広さの事件
・・・・、
名前からすぐわかる
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しかし
北海道地震とか
中部地震とか・・・・
広大な地域の
名前のついている
地震はない・・・
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つまり
そんなに広い地域の
地震はない・・・
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ともかく
地殻はそんなに
強いものではない
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また
たえられる
ひずみの限界は
10万分のいくつか
である
これからいちいち
10万分のいくつと
書くのはめんどう
なので・・・
10万分の10
としておこう
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すなわち
1万分の1として
おこう
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・・・ひとつづきの
ひずみの広がりも・・
話を簡単にするため
150キロメートル
としておこう
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そして
この広がりギリギリ
いっぱいにひずんで
そのエネルギーが
いっせいに発散された
としたら
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どんな程度の
エネルギーの地震に
なるか考えてみよう
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そしてそれが
実際におこった
最大の地震の
エネルギーと近いもの
になれば
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上に述べてきたような
考えが、
間違っていなかった
ことになる
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そうなれば
話がうまいのである
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濃尾地震により出現した
断層
岐阜地方気象台
ネットよりお借りしました
「断層はゆっくりと出現した」
と一人の農夫が証言している
ゆっくりではM8.0の
破壊的地震など
発生できないでしょう
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6月
箱根硫黄地獄付近より