【複製】富士山噴火の歴史 13 青木ヶ原 | obserのブログ

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静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

864年 (貞観六年)

つづき

 

 (甚大な被害が

でていたようです)

 

朝霧高原東方から

(静岡県)

溶岩が流れ出し

次第に

山梨県側に拡大

 

広大な

青木ヶ原(樹海)

の出現

 

 

Pointo Map for

Visitors さんから

お借りしました

 

 

 

 

 

 

 

「三大実録」より

(駿河国司の報告より)

 

 

五月二十五日

駿河国の国司朝廷に言上す 

(静岡県) 

富士郡の

浅間大神(富士山)

大噴火し

 

その勢いは

はなはだ盛んで

一~二里四方の山が焼けた

 

光る炎は

高さ二十丈ばかり

 

雷がおき

地震が三度あった

 

 

十日たっても

火が消えることもなく

 

熱い岩が峰を崩し

 

砂や石が

毎日雨の如く降り注ぐ

 

熱気は雲となり

蒸すこと著しい

  

 

七月十七日

ついに溶岩

八代郡本栖湖及び

セノ海に流入し

 

魚亀など多数死す

  

 

溶岩流は

長さ三十里ほど

 

幅三~四里ほど

 

高さ二~三丈ほど

であった

 

火炎はついに

甲斐国との国境に達した

(山梨県)  

  

  

 

この噴火は

 

青木ヶ原樹海の

基盤をなす溶岩の

ほとんどが

 

この貞観噴火によるもの

だろう

 

玄武岩が主で

樹海に入ると

方位磁石の指針が

狂うとのこと

 

 

   

 

 

「三大実録」

(甲斐国司からの報告)

 

 

駿河国の大山が

突然爆火あり

 

小丘を焼き壊し草木を焦し

 

熱い土砂が流れ出して

甲斐国八代郡本栖

ならびにセノ海の

 

「両水道」を埋めた

 

 

また一家全員が死んで

無人となった家もあり

 

それらの数は

数えることができない

 

 

この両湖の東に河口湖が

有り

 

灼熱した溶岩は

河口湖の向こうまで

流下した

 

 

本栖湖の湖面が埋まる前に

大きな地震が有り

 

雷をともなった大雨が有り

 

黒い霧で

あたりは真っ暗になり

野山の区別がつかなくなり

 

それから

この溶岩流出の

災害がおきた

 

 

 

この噴火は

2ヶ月あまりも続いた

 

火山灰は

遠方まで流されなかった

といわれる

 

 

静岡県裾野市

富士山資料館より

 

 

付録

2022年10月25日

 

急に冷え込む

と思ったら

 

静岡県裾野市役所カメラより