2020年12月8日静岡新聞より
リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事の
掘削工事の邪魔者 ”水” は
流域の生活生業を支える ”命の水”
100年前の東海道線 丹那トンネル掘削工事は、 水との戦いだった
暗中模索でセメントの注入やトンネル先端の気圧を高めるなど、その一つとして
網の目のように、本抗 に並行するように別のトンネルを掘り 「水抜き抗」
地中の 水 を出し切ることにより
本抗を掘り進められる方法が一番確かな方法ということになった・・・・・丹那方式
一世紀を経て掘削技術は進歩したが 「 今でもトンネル工事は水を抜くのが鉄則 」と
技術に詳しい専門家の1人は言う
[コピー]21、北伊豆地震・丹那トンネル
当時の東海道線も
東西をつなぐ大動脈でした
物資の運搬や
政治・文化・経済の発展に
多大に寄与し
次第に駅や列車は整備され
更に路線の能力向上が必要になった
最大の問題個所は箱根線の急こう配と
降雨時の災害だった
大正2年 熱海⇔三島 間に
7,804mの長いトンネルを掘削することが決まり
丹那盆地を中心に測量が始まった
が、しかし、熱海には政財界人の別荘があり
「利益を生むためだろう」などの中傷があり
政府内でも予算についての反対があり
工事中止となった
その後 内閣が変わり 再び工事再開となった
地質学者の調査では
トンネル掘削予定地では
安山岩や集塊岩などの火山岩だとのこと
3名の理学博士も調査に入り
丹那盆地は大きな 噴火口跡 で
地質は硬い安山岩とのことで
地熱の高いところもあり
灼熱に苦しめられるだろうと推定した
事前調査が終了し
掘削工事に入る事になったが
ここで問題が発生した
丹那トンネル三島口近くの 函南駅
工事計画では この駅はなかったが
函南(丹那)区民の大きな協力が有ったとのことで
函南駅がつくられた