富士山噴火の歴史 4 | obserのブログ

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静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

 およそ10万年前 小御岳火山の火口から

 

南方3Kmあまりのところに新たに火山噴火が始まった

 

 

古富士火山の出現だ

 

 

活動は目覚ましく

 

相次ぐ溶岩や火山破屑物の堆積物によって

 

のちに高さ3000m近くにもなった

  

 

 

その時流下した多量の泥流は  東は御殿場市から小山(おやま)町

 

西は富士宮市に分布している

 

 

特に2万年~ 1万5千年前の爆発は激しいもので

 

繰り返す爆発のため山体の一部が壊されて

 

 

少なくとも5回は山体崩壊がおこった

 

 

この崩壊は泥流となって山腹から麓(ふもと)にかけて堆積した

 

これが 古富士泥流堆積物です

 

  

 

火山灰の噴出量もかなり多かったとみられる

 

関東南部の広範囲に降り積もり

 

武蔵野ローム層と呼ばれる赤土層がそれで

 

厚さ5~7mにも達するところもある

  

 

 

同じころ近くの八ヶ岳や木曽御岳も噴火していた 

 

 

 

古富士火山はほぼ1万年前まで

 

断続的に噴火を続けた後 休止する

  

  

 

その間に山麓は草木が繁殖し人間も住み着いた

 

その時代を示す地層は植物が枯れて腐食した

 

 

富士黒土(くろつち)層となって残り

 

そこから縄文土器を含む多くの遺跡が発掘されている

  

    

      

 

 

静岡県富士山ビュー 御殿場カメラより