新・地震の話 エネルギーのいれもの | obserのブログ

obserのブログ

静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

130

 

いま述べたような態度を私はこの本で一貫してとって来たつもり・・。

 

一つ一つの地震の細かいことに立ち入らないで、

  

全体としての大きいところ・・・重きをおいてきた。

 

 

地震・・・、

要するに供給されるエネルギーが 

 

ひずみのエネルギーとして蓄えられたものが、

 

突然、

波動の運動エネルギーとして 発散される現象なのである

  

 

・・・どのようなところでおこるのか、

 

どのように大小の地震に分配されるのか・・・・・・、

 

そのエネルギーを受けとる地面、

 

つまり、

いれものの受身の性質によってきまると 考えるのである。

  

  

 

地震のときにあらわれる断層についても、

 

昔からいろいろ意見があった。

 

断層は地震の原因であるという考えも強く、

 

弾性反撥説などは

 

その代表であることは前に述べた。

 

 

・・・、原因ということばの意味次第・・・、

 

断層の存在が一つの条件になっているということはあるであろう。

 

地震のおこり方に影響を与えるという意味では、

 

原因の一つにかぞえてもいいかもしれないが、

 

 

普通の意味で、

原因といってよいかどうか、 私は疑問に思っている。

 

私は簡単に・・・、

むしろ地震の結果として断層があらわれると考えた方がよいのではないかと思う。

 

 

斜面に何かをのせて、

 

その斜面をトントンとたたけば、 そのものは下にすべるであろう。

 

しかも、

たたき方がどうであっても、 すべるのは必ず下むきである。

  

前に・・述べた・・・、

 

地球の表面に近いところは、・・・大小の寄木細工がたくさん集まってできている。

 

きずだらけのもの・・・・・、

  

 

地震体積から、エネルギーが発散するときに、

 

その きず のところが、段ちがいに動いて、

 

それが

断層として地表で観察されても、少しも不思議なことではないと思うのである。

  

  

地震のときに、断層があらわれるか、どうか・・・・、

 

エネルギーを蓄えるいれものの性質というのは、 受身の性質である。

 

 

蓄電器を充電していったとき

どういう放電がおこるか・・・・、充電の仕方にもよるが、

 

それよりも その蓄電器の容量が大きいか小さいか、

 

電気的の絶縁がいいか悪いか という性質によることが大きい。

   

 

つまり、いれものの受身の性質によることが大きいのである。

  

 

このように、

地面という いれもの の受身の性質・・・・、すこぶる大切・・・

 

これについて

たいへん暗示的な現象がアメリカで発生した。・・・・・・こういう話である。