新・地震の話 マグニチュードと震度 | obserのブログ

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静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

 

一九六五年十一月十五日に

東京付近でちょっとした地震があった、

 

東海道新幹線も・・・・一時停止をしたくらい・・・

 

しかしこのとき、

気象庁の新庁舎では無感・・・。

 

熊谷、秩父、宇都宮が震度Ⅲ

白川、水戸、横浜、銚子、前橋がⅡ

大島、三島、甲府、小名浜がⅠ  ・・・・・・

 

というのにまじって、

         

東京では震度ゼロ・・・発表された。

  

・・・が同じ東京でも、

気象庁の新庁舎ほどしっかりしていない建物に住んでいる人は

 

かなりの地震・・・・・・

       

  

りっぱな新庁舎に・・・気象庁の地震課はけしからん・・・・・・

 

「近代化された気象庁の怪」

「揺れても震度ゼロ」  などと新聞も書き立てた。

 

・・・・投書さえもあった。

「名だたる地震国で研究の進みぐあいも世界一、 

地震の予知も可能にしようという日本で 

首都の観測所が木造のバラックから鉄筋に引っ越したとたん、

 

民家は相当にゆれても 

  

発表は『震度ゼロ』・・・・珍談だろう。

 

『震度』はそれなりに役に立つと主張する学者もあるが、

 

やはり野におけ観測所か」

 

 

「今の科学技術時代には、

この知恵伊豆ほどの人もいないらしい。

 

この調子じゃ震源地は鹿島灘、震源の深さ五〇キロなんていう

発表もあてにならないといわれてもしょうがあるまい」

  

などと、ひどい話になってしまった。

   

 

・・・・・伊豆知恵というのは

松平信綱のことである

   

   

   

  

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