1、
ここでは、その一つについて述べておこう。
地震のときの地面の最大振幅は、
・・・・震源が遠くなればなるほど小さくなる。
図25は、いろいろの大きさの地震について
その様子を示したもの
数十年前に和達清夫君がつくった・・・
曲線・・・右下がりになっている。
しかし、・・・いろいろな・・・・地震・・・、
その傾きがちがっていることが注目される。
上の方にある曲線・・・・
振幅が大きい地震・・・つまり M の大きい地震・・・。
そのような地震に対する曲線は傾きがゆるく、
減り方がゆるい。
下の方にある曲線・・・・
振幅の小さい地震・・・つまり M の小さい地震である。
そのような地震に対する曲線は傾きが大きく
振幅の減り方がはやい。
もしも震源が点とはいわないまでも小さなもので・・・・、
その小さいところから地震エネルギーが出てくる・・・ならば、
こういうことはないはずで、
振幅の減る割合(振幅それ自身ではない)は、
地震の M の大小には、ほとんど関係しないはず・・・・。
・・・・、振幅の減る割合というのは、
距離の問題ではなくて
距離と震源体積の半径の比の問題だと思うのである。