熱海口では事故後工事が再開された。
地質は集塊岩となり
出水も減少し工事も順調に進んだが、
大正13年、坑口より2500m付近で
白い斑点の混じった
青い粘土層(温泉の熱で岩が変質)に突き当たった。
こんな感じのものでしょうか?
(箱根硫黄地獄 附近のもの)
指先で押すと ブヨブヨ した感じです
掘り進むと高圧で坑道内にふくれあがり
作業を中止するしかなかった。
ボーリング調査をすると20mほどの厚さで、
地質は小石の混じった粘土で、
その先は硬い安山岩だった。
迂回坑を掘るなど対策後、掘進すると安山岩
安山岩を過ぎると再び青い粘土層となった。
粘土で白濁した水が激しく出水し、
排水ポンプに粘土が頻繁に詰まり
その度に作業が中断した。
対策として水抜き坑が掘られた。
不気味な青い粘土層が続き、
12月に入り爆発のような出水が始まり、
水圧測定をすると 136Kg/㎠ という恐ろしい
数値だった。 (水道水は1~2Kg/㎠)
掘り進むと何回も粘土層崩壊が発生し
その度に支保材や機材も流失。
このため熱海湾は白く濁り、町民や宿泊客を驚かせた。
熱海湾 (熱海港)