28 、北伊豆地震・丹那トンネル粘土層 | obserのブログ

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静岡県東部より地震予知観測・観察状況を中心に書き込みます。

熱海口では事故後工事が再開された。

  

地質は集塊岩となり

出水も減少し工事も順調に進んだが、

   

大正13年、坑口より2500m付近で

白い斑点の混じった  

青い粘土層(温泉の熱で岩が変質)に突き当たった。

  

こんな感じのものでしょうか?

(箱根硫黄地獄 附近のもの)

指先で押すと ブヨブヨ した感じです

  

掘り進むと高圧で坑道内にふくれあがり 

作業を中止するしかなかった。

       

      

ボーリング調査をすると20mほどの厚さで、

地質は小石の混じった粘土で、

その先は硬い安山岩だった。

   

迂回坑を掘るなど対策後、掘進すると安山岩  

安山岩を過ぎると再び青い粘土層となった。

   

粘土で白濁した水が激しく出水し、

  

排水ポンプに粘土が頻繁に詰まり 

その度に作業が中断した。

  

対策として水抜き坑が掘られた。

   

不気味な青い粘土層が続き、

12月に入り爆発のような出水が始まり、

 

水圧測定をすると 136Kg/㎠ という恐ろしい  

数値だった。 (水道水は1~2Kg/㎠)

  

掘り進むと何回も粘土層崩壊が発生し

その度に支保材や機材も流失。

  

このため熱海湾は白く濁り、町民や宿泊客を驚かせた。

  

 

 熱海湾 (熱海港)