【授業内容】

①    テレビ局や編成部の仕事内容について

②    アニメ制作について

③    推し紹介(30秒程度)

④    就活について

 

【授業感想】

今回の講座では、テレビ局で主にアニメの制作をなさっている講師にお越しいただきました。様々なアニメビジネスや以前ご勤務されていたテレビの制作部についてお話を伺う中で、「伝える」という行為には、思っていた以上に多くの工夫と論理が必要だということを実感しました。特に、「伝える」=「届ける」ためには、相手がどんな人で、どんな前提を持っているかを想像しながら、丁寧に順序立てて組み立てていくことが大切だという話が印象的でした。テレビ業界では視聴率が、何より大切だと仰っていたのですが、年齢や性別の区分の仕方も年々変わってきており、時代に見合ったターゲットの絞り方でテレビ局が工夫していることも学ぶことができました。

就活での自己紹介練習としての「推し紹介」においても、「伝えたいこと」ではなく「相手が受け取りやすい順番」で話すこと、また最初に“この話は何の話か”を明確にすることで、聞き手の理解が大きく変わることを学びました。情報の優先順位を整理する力や、主観と客観のバランスを考える力も、普段の自分の発信に足りていなかった視点だと気づかされました。また、「ターゲットを明確にする」「具体例を入れる」「受け手に合ったトーンで話す」といったアドバイスは、就活だけでなく、どんな場面でも役に立つ普遍的なスキルだと感じました。

また、テレビ業界を志望する学生が多い中で、テレビ局の中枢を担う「編成部」について詳しくお話を伺えたことがとても良かったと思います。普段あまり表に出ることのない編成の役割や、番組をどう組み立てていくかといった視点を知ることで、テレビ業界の奥深さに触れることができました。また、推し紹介を30秒で行うワークは、まだ就活やインターンの面接が本格的に始まっていない私たち1年生にとって、「短時間で自分を印象づける力」を試す絶好の機会になりました。今後の面接やプレゼンの練習にもつながる学びがあり、とても実践的で有意義な授業でした。