「記憶」と言っても、
かなり最新な部類の「記憶」。
それがVulfpeck。
発音は「ヴルフペック・ヴォルフペック」なんだそうな。
出会いのきっかけは、
Apple Musicの適当なおすすめを
ダラダラと聴き流していた時のこと。
何、この曲?
思わず起き上がった。ビビッときた。
それが「Animal Spirits」。
すぐに「アルバムに飛ぶ」を選んで、ライブラリに追加した。
メロディやコード進行も自分好みドンピシャだが、
何より、Joe Dartの野太く力強いベースラインに、
なんともいえない魅力を感じたから。
一気に引き込まれた。
そして、名曲、Dean Townに遭遇。
アルバムではAnimalSpiritsの次曲に相当。
もう、脳みそ揺さぶられるかと思った。
そのぐらい、「オンガクの気持ちよさ」を感じた。
この曲、Teen Townのオマージュなんだそうな。
つまり、ジャコ・パストリアスの系譜だということで。
なんでDean Townかってえと、ベースのJoe Dart。彼のニックネームが由来なんだとか。
とにかくこのバンド、スタイルもユニークで、彼らはいかにバンドを持続させるか(Sustainability)を常に考えている。これが新しい時代のスタイルを感じさせる。
つまり、そもそも一般的に、成功したバンドは基本的にレーベルと契約し、メンバーは膨大な時間を一緒に過ごし、サラリーをもらうため、アルバム生産機と化すことを求められるのが通例だ。そして収益のためにライブをこなす。
それは確かに成功だけど、一方で破滅への道でもある。
なぜなら、まず第一に、そんなに時間を詰めても毎度毎度いい曲が出てくるわけじゃない。博打みたいなもんだ。
第二に、そうやって長時間一緒に過ごすと、必ずと言って良いほど関係性は険悪になる。
惚れた腫れたで結婚しても、夫婦生活が順風満帆とは行かないのと同じだ。
よって持続しない。
だから彼らはレーベルと契約しない。作曲を義務化しないのだ。自分たちで自分たちをプロデュースする。
また、それぞれが他のバンドも演っているので、Vulfpeckとして一緒に過ごす時間は最小限。年間で活動日数は数十日なのだとか。
そして、ツアーはいつも満員御礼。
かっけえええ。
ミニマムに無駄を削ぎ落とし、
巨大なレーベルだけが成功法則ではない、
というのを行動で示したのだ。
ということで、決めた(唐突)。
Dean Town(も)練習する。
この曲、なんと言っても16分の連続が強烈に練習になる。
さらに、2度(つまり3フレット)での上下運動が激しく続く。この動きが結構苦手なのだ。
苦手ならば苦手にどっぷりと浸かる。
いいね。練習、練習( ̄^ ̄)ゞ。