「ファンク・ベースの教科書」だって。
なんかねー、気になってねー。
ファンクベースって?言われてみれば、
そういう「ジャンル分け」を
きちんとしたことがなかった。
そしたら、
ああ、知ってる。
これ、知ってる。
の、オンパレードだったって話。
もちろん、ファンクベースを
まるっきり知らなかったわけじゃなくて、
”JB”ことジェームスブラウンとか、
“そのメガネ・前見えてますのん?系”の
ブーツィーコリンズとか、
そういう人たちの音楽、
そういう系列だということは知ってた。
でもこの本では、それだけじゃなくて、まずは、
タワー・オブ・パワーとか、
かの有名な、アース(EW&F)とかも、
ファンクの部類やったんだと。
まあそうね、言われてみればね。
俺、これまで恥ずかしながら、
タワー・オブ・パワーはちょっと変わったブラス系?ジャズ系?アシッドジャズ?に思ってたし、
アース・ウインド・アンド・ファイヤーなんてね、もうね、ザ・ディスコミュージックやんか。まあ、ヴァンマッコイほどじゃないけど。
だからファンクとは、ちょっとちゃうのかな、なんて、自分の中で完全に分けてしまっていた。先入観?
その後も驚きだった。だって、
プリンスも、
レッドホットチリペッパーズまでもが
ファンクやって?
”靴下ぶら下げ”レッチリまでファンク?
あの靴下は確かにファンク(臭い)やけどなw
じゃあよ、じゃあよ、
バルフペックはどうなるんよ、
と思ってページをめくれば、やっぱり居たよ、
ジョーダート。
ジョー、お前もか。
お前、ファンクやったのか。
いやいや、その後ろに並んでたのを見てびっくり。
クルアンビンまで!?
クルアンビン、知ってる人いるんだろうか。
めっちゃかっこいいんやけどね。
Laura Leeのベースが”カッコかわええ”上にシンプルで渋い。奇声をパーカッションみたいにして使うし。何より美人。
まあ俺はドラムのDonald "DJ" Johnsonの「音の断捨離」が好きだったりする。スネアに革被せたり、ライドの代わりにハイハットのお椀をぺちぺち叩く人ですから。
他にギターボーカルのMark Speerは、地毛なのかカツラなのかという議論もある。そういうバンド。
彼らはファンクというより「消去法のロック」だとばかり思っていたもんだからびっくり。
でもそうか、元は、タイファンクの影響が強いっていう話も聞いたことあったわ。
君たちもファンク一族だったのね。
↓この一曲めが秀逸です。
そして、ラストページには、かの
「ジャコパストリアス」御大まで。
ここまで来れば、納得。
ですよねー、あの細かいパッセージはファンクそのものですよねー。でもプレイスタイルから、御大はてっきりジャズとばかり思いこんでいた。
そうなのか。ファンクでええのか。
えええええ
だとしたら、ですよ。
俺、ファンク好きやん。昔から。
というかファンクどハマりやん。
どストライクやん。
ベースという視点で見たら、音楽ジャンルの傾向も、視点が変わって整理されるんやねぇ。
たぶん、キーボード目線では、ホーンセクション目線で見たり、リズムアレンジで切り替えて理解してたんだろうな。
そうなると、上記のバンドたちは、それぞれ別ジャンルにも見えたりする。そして確かにそうしていた自分。
でも、だとしたら、インコグニートも並べて入れておいて欲しかったな。
と個人的には思う。
UKファンクってジャンルあるやん。
残念ながら本書には収録なし。
初期のINCOGNITOのベースは本気でファンクしていてカッコええと思うのだが。
まあとにかく、そうか、そうかと。
はい。
俺、ベース好きの基本ラインは、どうやらファンクベースだったようです。
55歳にして紐づけられました。
ありがとうございます。
いやー実に慧眼だった。
ファンクをベース目線で、
わかりやすくまとめてくれた本。
良本です。