ベースの記憶3回目。
今回は御大Marcus Miller。
連続してスラップベースばっかり紹介しとるな。
 

実はスラップベース大好き。

チョッパーって、むかし、おじさんたちは呼んでたんだよ。

 

前回のHarbie Hancock のCantaloupe Islandと同じ、
LIVE UNDER THE SKY '91 での演奏。

そう考えるとあの91年、LIVE UNDER THE SKY は今でいう「神回」やったんだな。

冒頭は、イントロを兼ねたオフショットな映像が流れる。

BGMのように始まる音楽。

 

包み込むようなシンセのフレーズに刺激的にパキッパキッと入ってくるのが、Marcus Miller 御大の太くて明るい音。

 

そして!ドラムのリフから!

 

 

キター!
どう見ても体育会系でしかない、筋肉ベース・ムキムキミラー御大!


のっけからズバズバズビズビと、ベースをシバいてます。
あのタコみたいな口もカッコよく見えてしまうから不思議。


あのう、タンクトップ何のために着てるんですか?
チ⚫︎ビむき出し。ただの前かけやん。露出し過ぎやね。

でも、音は繊細にして重厚・正確・メロディアス。
かっこええです。言葉もない。


この曲「Run For Cover」、
どうやらベース界では「ド定番」の曲のようだ。
教則本とかYouTube動画とかでしょっちゅう出てくるもの。
そして、ド定番らしく、いろんな人がカバー演奏してる。

 

ただ、なぜか主題の2小節目後半の細かく上下するフレーズ、ちゃんとカバーしとらんのがほとんど。

ここがかっけえのにな。

この、後半の32分音符で動いてるところ。
鮮烈に印象に残るフレーズ。


ちょっと手元に鍵盤なくて、適当にiPhoneで耳コピったので正確性についてはごめんなさい。こんなに細かくないかもw

ただ、この主題のキモ・かっこよさのキモ・演奏性の高さはここにある、思ってる。あとはマーカス御大のベースが全て。
だから、他の人のカバーを聞いてもここの細かい動きが再現されてないと「ああ、その程度かい」と感じてしまう。
 

これ、演奏的には2小節3泊めの16分4つと、最後の16分がずれなかったら32分適当コイても大丈夫だと思う。
 

だのに何故か他の人は、演らない。特許でもあるのか?

 

まあええわ。マーカス御大がやってくださってるので。

アルバムで今入手可能な原音がほぼLIVE盤でしかないという。LIVEでこの細かいリフを揃えるの、結構大変よ?
しかもホーンセクションで。すごいね。

とにかく、超絶聞き応えのある演奏。
ベースって肉体派なんやねぇ、
かっけえええええと思わせてもらった。

今回のベースの記憶でした。