10月25日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:藤岡幸夫
<吉松隆>アトム・ハーツ・クラブ組曲
<吉松隆>トロンボーン協奏曲・オリオンマシーン
トロンボーンソリスト:伊藤雄大
(休憩)
<シベリウス>交響曲第1番
オーケストラアンコール <エルガー>夕べの歌
吉松隆って言う作曲家知っていますか?
ワタシは知らなかったけど、現代音楽の作曲家。
どうやら、本日の指揮者藤岡幸夫が惚れ込み、クラシック界でも名前を広めた現代作曲家らしい。
だから、いつもは音楽評論家がやるオーケストラ・ガイドを、指揮者が自ら語った。
音楽評論家の学術的な解説より、実践的な解説で、また自らが入れ込んだ作曲家の曲の解説なので、面白かった。
1曲目は、殆どロックで、いわゆるクラシックとは違うし、イメージする現代音楽、メロディを持たない曲ではなくて、それなりのメロディもあって、という作品。
2曲目は、珍しいトロンボーンの協奏曲。ソリストは、日フィルのトロンボーン首席奏者。
マエストロ藤岡は、ギリギリの美しさ、メロディを持つと解説していたけど、いやいや、初聴のワタクシには、まったく現代音楽で、何が楽しい「音楽」なのか、と思ってしまう。
2曲目が終わった後、客席にいた吉松隆と思われる方を紹介していた。総白髪で。
後で調べたら、1953年3月生まれ。同年だ。72歳。見た目は十分じじいで、ああワタシも同じ白髪なので、十分じじいなのだ、と変な納得。
後半のシベリウスは、あまり馴染みがないが、多分、前の首席指揮者インキネンがフィンランド出身だった関係で、聞いたことはあるなあ、という曲。
交響曲2番の方が有名だけど、1番も悪くない。
シベリウスは、ベートーヴェンやチャイコフスキーと比べれば、「現代」音楽だけど、まあ、クラシックの枠内に入るんじゃないかな。20世紀の作曲家。
こういう新しい音楽に触れられるのも、定期演奏会の会員だからだろう。
11月はもろクラシックだし、12月はいつもの第9。楽しみにしましょう。
来年4月から再来年3月までの、日フィル70周年記念特別演奏会横浜定期演奏会のチケット代金を支払う。58,000円。
良く知る指揮者が、良く知るクラシックを、たっぷり演奏する。
1回当たり5,800円なので、年金生活者にも優しい。
高等遊民の1丁目1番地は、クラシック鑑賞だったけど、このところ、終演後の拍手が気になって。
左前方の女性客は、いつも、頭上に腕を伸ばして、派手に拍手をする。
悪くはないんだけど、そこまでするか、という感じ。
能楽は、拍手無しで、緊張感の中で終演するが、最近はこの終わり形の方が素敵だな、と思うようになってしまった。
どっぷり、能楽中毒だ。