10月21日(火) 国立能楽堂
舞囃子『清経』(喜多流)
シテ:金子龍晟◎(これは、研究生を表す)
笛:寺田林太郎◎
小鼓:宮増大河◎
大鼓:柿原孝則
地謡:狩野裕一◎ 谷友矩◎ その他2名
舞囃子『羽衣』(宝生流)
シテ:澤田宏治
笛:平野史夏⑩(これは、研修生とその期を表す)
小鼓:寺澤祐佳里⑩
大鼓:柿原孝則
太鼓:澤田晃良◎
地謡:5名
舞囃子『融』(観世流)
シテ:武田崇史
笛:一噌隆晴◎
小鼓:曽和正博
大鼓:中村天海⑫
太鼓:手塚光希⑫
地謡:久田勘吉郎◎ その他4名(山階彌右衛門など)
狂言『魚説法』(和泉流)
シテ(出家)奥悠輔⑫
アド(施主)三宅近成
(休憩)
能『高砂』(金春流)
前シテ(老翁)村岡聖美
後シテ(住吉明神)雨宮悠大◎
ツレ(姥)柏崎真由子
ワキ(神主友成)渡部葵⑪ ワキツレ(従者)2名
アイ(所ノ者)木村直樹⑪
笛:鈴木麻里⑪ 小鼓:大倉礼士郎◎ 大鼓:亀井洋佑 太鼓:姥浦理沙⑨
地謡:岩間敬一郎◎ その他7名
能楽研修発表会、なのです。
お素人発表会とは違って、国立劇場養成所の3役研修生とその卒業者、更に、研修生ではない研究生が日頃の研鑽を発表する発表会。今年で、38回目ということになる。
彼らに、一流の能楽師が加わって、舞囃子やら、狂言と能。
原則23歳以下の能楽3役研修生が、6年間の研修を経て、能楽協会に所属する能楽師になれる(ハズ)。
毎週月曜日から金曜日まで、6年間も研修するのだ。
なるほど難しいはずだ。
研究生というのは、研修生ではなくて、固定の研修が決まっている訳ではなくて、研究生として、大御所の指導を受けられて、同期の仲間も増えていくという制度なのだろうか。
これは良くわからない。
能の小鼓に大倉伶士郎君が出演していて、その肩書きを見たら、研究生として◎になっていた。
ご存じ、源次郎先生の長男で、ワタクシも何度も舞台を拝見していた。後ろに後見として源次郎先生が付いていたときもあったし、一人の時もあったような。
上記した研究生◎の経歴をみると、誰々の長男だとかが多い。後継者育成にそのお家だけではなくて、養成所の力を借りるという事なのだろう。また、自分のお家の殻だけに留まるのではなくして、広く経験する。
今までも、各お家では、囃子方やその他の役のお稽古も付けていたはずだが、それを制度として作ったモノか。
HPみても、何も書いていないので、不明。
まあ、若い役者の成長を見守っていこうよと言う気になったので、参加することになった。
最後の能一番の頃には、見所も満席に近く、良いことだなあ、と思う。
安いしね。中正面は1000円。
補助的に出演する役者は、一流どころもいらっしゃって、出来映えによっては、素晴らしい舞台になり得る。そのための研鑽してきたのだから。
前日、高校時代の友人たちと、昼飲みから初めて、昼で終わらず、夕飲み、夜飲みにまで突入していて、舞囃子の辺りは、ぐっすりタイム。
突然寒くなって、慌てて長袖下着を出して着込んできたのだけど、それでも寒く、困った。
こういう発表会は、毎年見ていて、成長を見るというのは宜しきことだと思う。
中庭のミヤギノハギ、満開になっていました。