先日、映画『国宝』を観て、それはブログにしたけど、ふと、そういえば、と思い出して、Netflixで見たのがドラマ『俺の家の話』。
ちょっと似たような話筋。
人間国宝のシテ方能楽師、観山寿太郎(=観山流宗家)が糖尿病からの脳溢血で倒れて、長男の寿一が、プロレスに逃げて家から逃げ出していたのだけど、看病のために戻ってきて、同時に、稽古して次期宗家を継ぐとか継がないとか。
観山家には、芸養子の寿限無がいて、寿一が戻ってこなければ、次期宗家となるはずだった。
が、実は、その寿限無は、寿太郎の隠し子であって、次男なのでした。
そこに、寿太郎の女好きや、昔の女もでてきたり、面や帯などあげちゃったりして。
ストーリーは、もうネタバレしても良いのだけど、まあ、まだ観ていない人のために、取っておく。
現実に存在するお家のことも頭に浮かぶような、面白い話。
『国宝』は、歌舞伎で、なかなかシリアス。
『俺の家の話』は、能で、コミカル。何しろ脚本が宮藤官九郎。
宗家観山寿太郎を演ずるのが先般亡くなってしまった西田敏行。
そして、長男寿一を演ずるのが長瀬智也。もとTOKIO。
長瀬君も、その他の演者も、しっかり能の形ができるところが、素晴らしいし、『国宝』の歌舞伎役者とも似通う。
『俺に家の話』は2021年1月からオンエア。8回連続。
『国宝』は、今年2025年6月公開で、4年以上離れているけど、参考にしたんじゃないかと思うくらいに、設定が近い。
『国宝』の原作小説は、参考にしたはずはないか。
一気見しちゃったんだけど、忘れていた部分もあって、こちらも能楽の知識やらが進歩してこともあって、面白くドラマを見た。『高砂』で始まって、最後は『隅田川』。
ますます、もう一回、映画『国宝』を観ようかな、と思っている。