5月31日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者 ガボール・タカーチ=ナビ
シューベルト:交響曲第7番<未完成>
モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番
ピアニスト 三浦謙司
ソリストアンコール シューマン:3つのロマンスより第2番
(休憩)
コダーイ:組曲<ハーリ・ヤーノシュ>
ツィンバロン 斉藤浩
オーケストラアンコール バルトーク:ルーマニア民族舞曲
先月の日フィル演奏会第406回は欠席だった。大阪の大槻能楽堂に行き、紀彰師の能『野守』を拝見していた。
ので、2ヶ月ぶりのコンサートで、ちょっとウキウキ。
指揮者は、ブダペスト出身のハンガリー人。だから後半がメインなのでしょう。
前半の2曲は良く知る曲で、ゆったりと身を委ねる。
思い出したのは、シューベルトの未完成交響曲は、戦後だいぶ流行った時期があって、まだ小学生の頃、手巻きのレコード器でこの曲を聴いていた記憶が蘇った。
調べると、黒澤明監督の「素晴らしき日曜日」という映画があって、その中でシューベルトの未完成が登場する。重要な題材になっていた。
その影響なのでしょう。
モーツァルトは、いかにもモーツァルト。アンコールもシューマンで、ドイツ、ウイーン系統のロマン派。
ソリストは、黒っぽいスリーピース・スーツ。男性は衣装が簡単で良いね。
いよいよ後半のコダーイ。
曲の<ハーリ・ヤーノシュ>まったく知らない。どうやら人名らしい。大嘘つきの、法螺吹きで、でも悪意があるという人物ではないらしい。その人物の、ウソ・ホラ話。
大編成の楽団で、大音響で、コミカルで、パロディっぽい楽しい曲。
ツィンバロンという楽器が出てくる。初めて見た。チェンバロとは違うのです。
打弦楽器。ハンガリーでは有名な楽器らしい。
マジャール人。
指揮者もマジャール人かな。長身で、手足が長く、指揮台を使わずに、大ぶりの指揮。
指揮者が楽しんでいるのが宜しい。
愉快な、楽しい演奏会でした。
高等遊民気取りもせず、作務衣も止めて、ゆったりと、楽しく過ごしていきましょう。