5月28日(水) 国立能楽堂

狂言『お茶の水』(大蔵流 山本東次郎家)

 シテ(新発意)山本則重 アド(住持)山本泰太郎 アド(いちゃ)山本凜太郎

(休憩)

復曲能『賀茂物狂』(観世流)

 シテ(女 狂女)観世清和 ワキ(女の夫)福王和幸 ワキツレ(賀茂の神職)福王知登

 笛:松田弘之 小鼓:飯田清一 大鼓:亀井広忠

 地頭:岡久広 面:シテ「若女」

 

まあまあ良い天気で、この日は、コンビニサンドイッチを前庭で食べる。サツキなどが綺麗。

外で食べるのも、この時期で宜しい。

 

狂言『お茶の水』。東次郎家は問題ない。

新発意が、住持の命令を断固拒否しても、いちゃに水汲みをさせるのは、密かにいちゃと野中の清水で語らいたい、という下心からなんだね。

 

復曲『賀茂物狂』。観世流は復曲で、宝生、金剛、喜多流は、短いけど現行曲。

令和4年(2022年)7月に、国立能楽堂の特別企画公演で観世流として復曲し、上演された。これはワタクシも拝見してブログにも書いてある。

観世流の復曲は、これ以来2回目で、2度とも拝見したことになる。

シテの観世清和師は同じで、その他も多くは重なる。

 

いやはやなんとも難しい曲で、事前予習をしていても、詞章の意味まではキチンと理解できず、大まかなストーリーだけ。

東に下って帰ってこない夫(都人)。もう別れてしまおうと思い、御手洗川に別れたいという稔侍の紙を流すが、神職に諭されて、待つことにする。帰ってきた夫と再会できて、良かったね、舞を舞いましょう、というモノ。

 

その中に、伊勢物語やら、様々な和歌やら何やらが散りばめられ、在原業平も登場したりするが、何度詞章を読んでも理解できないこのクソ頭。

業平も出てくるから、今月の月間特集「在原業平生誕1200年」で、再演された訳だけども、わからないもんね。

 

もはや、詞章の意味を追うのは諦めて、ぼーっと鑑賞。

ぼけーっと、舞を拝見。

良いんじゃないですか。こういう身を委ねる能の拝見もアリでしょう。研究しない。

 

中庭の樹木等の配置図が掲げられた。気が付かなかったモノもあって、楽しい。

資料室で「能楽入門」展が始まる。以前にも同名の展示があったから、同じかと思ったらば、かなり違っていて、五番立てに従った装束・面など。狂言もあった。なかなか面白い。

さすがに、国立能楽堂。

 

今月は、6回も能会に出かけた。

美術展も2回。

これぞ高等遊民じゃないかとも思うのだけど、高等遊民的行動も作務衣も飽きた。

こっそりと、密かに楽しみましょう。目立たないように。