解説 馬場あき子
狂言『二人袴』(大蔵流 山本東次郎家)
シテ(親)山本東次郎 アド(舅)山本則孝 アド(太郎冠者)山本則秀
アド(聟)山本凜太郎
(休憩)
能『半蔀』(喜多流 友枝家)
シテ(里女 夕顔の上の霊)友枝昭世 ワキ(雲林院の僧)宝生欣哉
アイ(所ノ者)山本則秀
笛:藤田貴寬 小鼓:森澤勇司 大鼓:大倉慶乃助 地頭:香川靖嗣
アフタートーク
馬場あき子 山本東次郎 友枝昭世
この「人間国宝の競演公演~友枝昭世と山本東次郎の至芸~」は、ここ何年か通って拝見しているが、いつもすばらしい。
去年は、今年の演目について語らず、実施できるかどうか不明とのことであったが、開催が決定して、1月にはチケットを購入していた。
待っていました、の公演。
今年は、能のワキ方が宝生欣哉師で、彼も人間国宝になったから、人間国宝3人の競演ということになった。
初めの解説。馬場あき子さんは、今回初めて葛桶(床几)に座ってお話しになった。脚が痛いんだって。97歳だって。
それでも着物を召して、殆どメモを見ずに、30分の時間ちょうどにお話しになった。驚異的。
その解説内容も当を得ていて、演目を殆どそらんじていて、自ら楽しんでおられるのが伝わって、実際の鑑賞が楽しくなる。
狂言『二人袴』。
ドタバタ劇ではなくて、親と可愛くてしょうがない息子への、親子劇だ。
馬場あき子さんの適切な解説を聞いた客は、適切に笑っていて、楽しい狂言になった。
能『半蔀』、4回目。
直近は2024年7月の、梅若会定式能。その時のブログに書いてあるように、クセと、キリの仕舞をお稽古しているので、親しみがあって、喜多流だけど詞章は頭に入っていて、飽きない。
今回は、後場の後シテの序ノ舞に感動。友枝師の序ノ舞は、完璧で、ゆったり優美。型も拍も決まる。序ノ舞で初めて感動した。いつもならばウトウト睡眠タイムになってしまうところ。
名曲に、至芸。感動しない訳がなかろう。
後シテが下がっていくところで、一人大きく拍手した客。バカめ、とつぶやく。余韻をぶち壊す。
アフタートークは、慣れ親しんでいるお三方のトーク。
いつもは観られない、聞けないので、うれしい。楽しい。
どうやら、来年の演目を決めたがっている馬場あき子さん。野宮、融、松風と候補を出してくる。友枝師の回答はなかったが、長いのは嫌だ、長く座っているのが辛い、と。
ワタクシは、野宮か、松風が良いなあ、なんて。
来年も、やる方向でいるようだ。ワタクシも、少なくも来年までは生きていようかなと、生きる力になる。
不安神経症。双極性障害。
前日は、大雨で、落ち込みが酷く、ベットで伏せ込んでいたが、この日は、午後には回復してきて、徐々に躁状態になる。
躁になると、ウツに変わる。