4月15日(火) 夕刻発表

 

なんと素晴らしきこと。師匠梅若紀彰師が、日本芸術院賞を受賞された。

令和6年度(第81回)の受賞者。

その発表が、4月15日(火)の夕刻にあった。

 

例年は3月中に発表になるのだけど、予算の成立やら何やらで、今年は4月にずれ込んでしまったらしい。

 

報道発表資料によれば

受賞対象は、

能「山姥 雪月花之舞」・能「松風 見留」を始めとした優れた舞台成果に対し

とされ、

 

受賞理由は、

梅若紀彰氏は、祖父に五十五世梅若六郎、叔父に梅若実桜雪を持つという恵まれた立場に安住せず、修行時代より無私の心で一途に稽古、精進を重ねた。特に「山姥 雪月花之舞」では曲の主眼でもある雄大なスケールを描き出し、また「松風 見留」では緻密丁寧に幽玄の世界を格調高く作り上げた。梅若家当主・実桜雪の長期にわたる体調不良の現在、影の存在である地頭を勤めて一門をまとめる重責を果たしながら、たびたびの代演では「姨捨」等の大曲をも見事に演じて観客を感嘆させている。

とされている。

 

うれしいですね。

受賞対象となった「山姥・雪月花之舞」は、2023.11.19に、梅若会別会で行われたモノで、もう一つの受賞対象「松風・見留」は、2024.2.21に、国立能楽堂定例公演でなされた公演。

勿論、両公演とも、拝見しています。

両公演とも、ブログにその感動を書いています。書きすぎか、というくらい。

是非そちらのブログもご覧下さい。

 

また受賞理由中に上げられた「姥捨」の代演は、2022.4.9に、横浜能楽堂の三老女企画の初回でなされたモノで、勿論これも拝見しているし、ブログでも絶賛しています。

 

今、このブログを書きつつ、過去のそのブログも読み返していると、ふつふつと思い出が蘇ってきて、ああ、やはりこういうブログを書いてきて良かったなあ、と思う。

そして、我が感動が、単なる師匠誉めだけではなかった、と実感するのです。

 

そのような師匠にお稽古を付けて頂いている幸せ。とともに、頑張らなくちゃと言う気もしてきます。

 

4月19日(土)には、大槻能楽堂で紀彰師シテの『野守』を拝見してきます。大阪まで、日帰り。

日本芸術院賞受賞発表後初シテ。

5月20日(火)にも、国立能楽堂企画公演で、紀彰師シテの『雲林院・世阿弥自筆本による』を拝見してきます。

もう売り切れちゃってると思いますが。