昨年夏前からは『野宮』の謡を教えて頂いていて、今年の2月2日の「梅栄会」で、男声はその一部を連吟でご披露した。
そこで、次は『班女』。
実は、『班女』は大分前から決まっていて、昨年の9月には、最初の部分を「入れて」おいて頂いていた。
昨年10月にも、かなりまで入れておいて頂いていて、「中ノ舞」の前迄、しかし、まともなお稽古はせずに、『野宮』の連吟に走っていたのでした。
「梅栄会」終了後、今年の2月のお稽古から『班女』を本格的に教えて頂く。
4月の初回のお稽古で、最後まで入れていただき、これまで4回お稽古してきたのでした。
いや~、これも難しい。
ツヨ吟とヨワ吟が交錯する、後シテのサシの部分。あれまあ、と。
更に、「月重山にかくれぬれば~」で始まるクリ。引き続くサシ、クセ。
難しい。
難しいけど、名文、名節。名曲だあ。
どうやって、感情を込めて謡うか、確りしないとと思うが、いつも紀彰先生の指導に聞き入ってしまって、困ったもんだ。
最後には、源氏物語の「夕顔」まで登場して。扇つながりだな。
気分が落ち込み気味になる季節の変化の中でも、謡を謡うと、元気が出る気がする。
『野宮』『班女』と、ワタクシにとっては超絶に難しい曲を謡ってきたので、次は、少し簡単にしようよ、ということで『船弁慶』を希望しているのだけど、どうかな。クセやキリは、お仕舞いでは謡ってきたし。