3月22日(土) 横浜みなとみらいホール
指揮者:小林研一郎
<チャイコフスキー> ヴァイオリン協奏曲
ソリスト:中野りな
ソリストアンコール:<ピアソラ>タンゴエチュード第3番
(休憩)
<リムスキー・コルサコフ>交響組曲シエラザード
アンコール:<マスカーニ>カヴァレリア・ルスティカーナ
暖かくなって、外出が楽。ただ、急激に暖かくなりすぎて、それも体調にこたえる。
チャイコのヴァイオリン協奏曲。聞き慣れた曲だけど、スタート直後から、ヴァイオリンの美しい音色に驚く。
ソリストの中野りなさん。2004年生まれで、まだ大学在学中。
黒っぽい肩が見えるロングドレス。
正確なテクニック、音色、若さに溢れる。美しい弓遣いにも見入る。基本テクニックが出来ているのだ。
対する指揮者のコバケンは、1940年生まれ。60歳以上の年齢差。曾孫かと思うほどの年齢差だけど、中野りなさんは、堂々と、しっかりと、美しく奏する。
ティンパニのバケラさん、フルートの真鍋恵子さんの演奏も良くて、終曲部で涙ぐんでしまった。
アンコールの曲は知らなかったが、こちらも美しい音色に魅了される。ストラディバリだって。
休憩中に、後半曲に備えるため心を整えねばならぬと、歩き回る。
組曲シェラザード。
YouTubeで聴くよりも、やはり生演奏。
スタートなどで奏されるヴァイオリン独奏パートは、コンマスの木野雅之さん。こちらも綺麗な音。
考えてみると、あれだけの人数の、腕達者の楽団員たちを、一つに纏めて、一つのハーモニーを作り出すのは、大変なことなんじゃないかな。
指揮者によって、同じ曲、同じ楽団でどれほどの違いが生まれるか、まったく理解出来ないけど、きっと難しいことなんじゃないかと思うのです。
それが、ピッタリと調和して、全体的にハーモニーを作り出すとき、演奏者も、観客も、心が一つになれるんじゃないかな。
嘘か真か、コバケンが最後の挨拶で、観客の息遣いもわかるんです、といっていたのは、あながちお世辞ではなかろう。
この辺り、能楽の地謡、囃子方の、一致っぽく、一致しなっぽいのと、違うのかも。
な~んて、今更、わかったような、わからないような。
アンコールは、ダニーボーイじゃなかった。
素敵なコンサートでした。
いつもの町中華、行きつけの飲み屋にまで廻ってしまって、おしゃべりを続ける。ハイな状態でした。