2月20日(木)
前日が寒い寒い風の強い日だったので、完全防寒着で出かける。
<三の丸尚蔵館>
皇室の美術品を、公開展示する施設。
どっかで聞いたことがあったが、訳あって、出かけることにした。
というか、皇室所蔵美術の公開展示が出来るようになったということで、じゃあどこ?と調べたら、皇居の三の丸尚蔵館とのこと。
どこにあるの?
皇居だって・・。行ったことないし、そもそもどこ、と調べたら、広い意味での丸の内。大手町から徒歩で行ける。大手門から皇居に入る。
その辺りで気付けば良いのに、学生時代から反天皇で、皇居なんて行くもんじゃないと思っていたワタクシにとっては、「大手門」は、江戸城、つまり皇居への正式門だとすら気付かない愚かさ。
桜田門は、井伊大老暗殺事件で知っている。日本武道館とか桜の名所千鳥ヶ淵は、田安門。
大手門との位置関係は、今でも良くわからない。
天皇、右翼、日の丸という固定イメージばかり先行していた。現在でも、復古派の考えには反対。
今でも、靖国神社には近寄りたくもない。
昼に、ゆっくり美術鑑賞しましょうということで、出かけただけ。
この時期は「瑞祥のかたち」という特別展。
お祝いに、天皇家などが受け取った、逆に言えば献上した美術品が、尚蔵館に保管されるようになり、そのうち、様々なテーマで公開展示される。
閲覧室は2室だけで、イメージしていた美術館とは違う。そもそも、尚蔵館のある東御苑への入場だけで、手荷物検査される。
よく使うイヤホンガイドなどはない。
でも、なかなかの逸品が多い。国宝は、今回は、1点だけ。
次回は、「百花ひらく」という特別展で、また行っても良いかな。場所も解ったし、70歳以上は無料ということもわかったし。
<東御苑>
予定では、そのままゆっくり鑑賞して帰ろうかとも思っていたが、案外寒くなく、風がなく、尚蔵館は1時間も経たずに終わってしまったので、東御苑を散策。
皇居内に入ったのは初めてで、なかなかよろしいところ。
東京の中心にかようなオープンな場所があるのは素晴らしい。丸の内で働いている方々、羨ましい。
東御苑は、天守台もあり、枡形門の石垣もあり、本丸跡地、二の丸跡地、三の丸跡地で、広々と公園となっている。どう見ても炭櫓の跡地とか。
広い芝生があったので、何の跡かなと思ったら、そこが本丸跡地。そこに大奥跡地もある。
東御苑こそ、江戸城の中枢であった。
今の天皇などの皇室が住む地域は、今では、「皇居」とだけ呼ばれているのかな。こちらは特別日か特別許可がないとは入れない。そっちは、元々は何だったんだろう。
ちょっと皇居地区の研究をした方が良いかも。
昭和、平成、令和となって、段々と開放されてきたのですね。
以前、名古屋城の本丸御殿が再建築された後、見学に行ったけど、大変に良かった。江戸城の本丸御殿も再建築すれば良いのに。
西郷隆盛が入場したのはどこからだろうとか、そういう案内も作って、整備すれば、一大観光地になる。
226事件の現場はどこか。昭和天皇が終戦のラジオを録音した場所はどこか。
その時は、天皇家は、京都にお帰り願って。
歴史の証人。
それにしても、東京近辺に生息していながら、な~んにも知らなかったんだ。
戦前の軍事政権と、現在の復古的な右翼がいけないのだ。文化を奪ってきた。
それを、キチンと整備して公開しましょう。
<神田まつや>
これも時間が余ったお陰だけど、以前から丸の内の、三井とか、三菱の美術館に行った後、下町の神田まで歩き、「まつや」で蕎麦を食うというのが楽しみだったので、今回も思い出して、行く。
ぬる燗とつまみ、盛りそば、花巻。
こういう、江戸というか、東京の名所、寺社、庭園など、1日で楽しむのも良いかも。
宿泊を伴わない、1日観光。良いんじゃないかな。