1月23日(木)~24日(金)
体調が思わしくなく、主として精神的な病なのですが、どこか療養に出かけたいと思って、かつて何回か行ったことのある旅館のHPなど見ていたら、50歳以上の、HP限定割引というプランがあって、しかも、お一人様での受け入れの可能ということを知り、脊髄反射で申し込んでしまった。
それが21日のこと。わずか2日前。
療養目的なのだけど、申し込んだ後、一人旅で何をしようかと悩み、不安になって、行ける自信が喪失しかけて、却って、悩みは深まるという状態に陥ってしまった。
箱根は、何回も行ったことがあって、様々なルートで旅してきたし、良く解っているはずなのに、不安が勝ちそうになるのが、この病。
美術館に行くと思いつき、また、正解は無いのだというコトバに、かなり救われて、ドタキャンはしないことにした。キャンセル料勿体ないし。
23日は、ともかくも岡田美術館に行く。
小田急線は、藤沢方面ばかりで、小田原方面が来ない。ふと気付くと、ロマンスカーに乗れ、ということらしいので、まあいいや、気分を上げるために、950円。湯本まで。
湯本は、外国人観光客で溢れる。週日なのに、と思ってはいけないのですね。外国人には土日祝は無関係。
とにかく、バスに飛び乗って岡田美術館。
入口で、飲み物やら、携帯やらを預けさせられる警戒ぶりに驚いたが、前に来たときもそうだったか記憶に無い。
1階からジックリ鑑賞。ここは、唐の国の、歴代の窯製の陶磁器など。素晴らしい。
ここだけで、1時間半を要し、すでに昼食の時間。
エレベータで最上階、美術館から外に出て、開花亭。
素晴らしい景色の中での食事で、美術館に入らなくとも、この庭園やら何やら楽しむだけでも良さそう。
外を歩いて1階に戻って、再入場というシステム。
2階から再スタート。韓半島の陶磁器やら。
3階は、田中一村と速水御舟の企画展。日本画。日本の陶磁器。
4階は、陶磁器以外のあれこれだったかな。
あまりにじっくり観たので、疲れてしまった。15時のチェックインすぐに宿に行くはずが、最早16時。
あわてて、芦之湯へ。
精神的な症状は消えていって、治療効果は上がっている。
受付の係員が、ワタクシより年長者で、まったくピキピキしない。イライラしそうになるが、そこは病気療養。意識してのんびり構える。
こういう和風旅館は、働く人が若いのはいないのでしょう。
早速温泉。最近はヒートショックが怖いので、サウナにも入っていないことを忘れていた。露天風呂に出ると、寒い、これはやばいかも、となる。まあ大丈夫でした。もう真冬の露天風呂は危険なのかも。
たくさん歩いたので、風呂上がりにビールを飲んでしまう。この辺りの心の余裕は、良くできました。
夕食は会場で。配膳係も、80歳は越えるだろうという老婆が一人。まあそつなく接客・配膳するが、こちらも年寄りなので、まあ良いのだ、と余裕の心。
24日は、無計画だったが、早雲山から大涌谷方面のロープウェーが動いていないという情報もあり、芦之湯から芦ノ湖方面に向かいましょう。
確か、近くに曾我兄弟の墓があるはずと、フロントの小父さんに聞くも、小田原辺りの方じゃ無いか、などとぐにゅぐにゅ。隣のバス停が曾我兄弟の墓前でしょうと言うも、解らない。歩ける距離かどうか聞きたかったのに・・。
この宿は、働く人が丸で知識が無い。
バス停に行くと、曾我兄弟の墓方面の遊歩道があるとの標識。
良いのがあるじゃん。熊でも出やしないかと不安になるほど、人がいない中、墓やら石仏・石塔群やら順に見て回る。
今回の療養旅での最大のヒット。
見学後、芦ノ湖までバス。外国人で満員。
元箱根から、のんびり海賊船でぐるっと回ろうかと乗船。それが桃源台で乗り換える船で、一時間以上空きが出来たので、急遽ロープウェーで大涌谷ピストン往復。
黒たまごを買うが、5個500円が4個500円に値上がり。ここも、外国人ばかり。
桃源台から元箱根まで再び海賊船。室内で景色を見るだけ。外国人ばかりで、日本語のお客の声を聞くとホッとする。
何回か行ったことがあるイタリアンでピザとグラスワイン。遅めの昼食。
経営が変わったか、昔のおしゃれ感がなくなる。
箱根神社。1月はまだ初詣の期間なのでした。
もう箱根にいるのが辛くなってきたので、帰宅へ。
帰宅中に、症状の療養効果が薄れてくる。
妻源病。
町田で、お腹も空いていないのに、寿司を食べて、夕食時を外して密かに帰る。
精神病の症状は、出かける直前よりはずっと良いので、療養温泉旅の効能はあった。
時々脱出するしか無いか。
今回の療養旅行の総括は、まあ良かった、出かけるときは頑張ったけど、療養効果あり。
岡田美術館、曾我兄弟墓・石仏石塔群がヒット。
今時、昔ながらの和風温泉旅館は、経営困難。