10月26日(土) 国立能楽堂
解説(英語) ジョン・オグルビー(演劇・パフォーマンス学者)
狂言 『痩松』(大藏流 山本東次郎家)
シテ(山賊)山本凜太郎 アド(女)山本泰太郎
(休憩)
能 『花月』(宝生流)
シテ(花月)山内崇生 ワキ(旅僧)村山弘 アイ(門前ノ者)山本則孝
笛:一噌隆之 小鼓:幸正佳 大鼓:柿原光博 地頭:辰巳満次郎
面:シテ「喝食」(古元休満永 作)
年に一度くらいあるのかな、国立能楽堂の「外国人のための能楽鑑賞教室」。日本人だけど、参加。
見所は、外国人が一杯で、しかも若い人が多くて、結構なこと。
解説は英語にて。液晶パネルでは日本語も表示されていたが、そっちをチラ見しつつ、英語で聞いてみる。
案外、英語の解説も、新鮮で面白い。オグルビーさんは、自分でも能舞台に立つと言っていて、紋付き袴で話す。
宝生流でお稽古しているのかな。
大まかには事前準備していて、それを日本語に訳して表示するのだけど、アドリブも多く、あっちに飛んだりするので、液晶表示がずれてしまって、合わせて画面移動させていく担当者は大変だ。
見所の外国人の半分以上は、能楽鑑賞初見だということで、その解説もなかなか面白い。
大鼓も、手打ちで、掛け声を付けたりして実演したりして。初心者、しかも日本文化を良くは知らない方々向きに、上手に解説。
寝なかった。
狂言『痩松』。東次郎家は安心して観ていられるが、安心しすぎて、寝てしまった。
シテ山賊が、通りかかったアド女を、長刀で威して、持ち物を奪う。隙を見て、アド女が長刀を盗んで、形勢逆転というお話。逆に、シテ山賊があれこれ取られてしまう。
脇正面からの鑑賞だったし、最後列で、ちょっと声が聞きにくかったことも、寝る原因。凜太郎さん、顎髭を装着しているためかもだけど、声が聞こえにくかった。ボクの聴力低下かも。
能『花月』、3回目。
“花月”は子の名前です。親子別れしたシテとワキが、清水寺で演芸などするシテ花月を見て、再会できる話。
小歌、クセ舞(弓の段)、羯鼓舞、キリの舞と続き、詞章もリズミカルで楽しい芸能曲。
キリの舞は、お稽古仲間も習っていて、馴染みがある。
ところが、これはワタクシの能力不足なのですが、宝生流の節付けが合わず、頭の中で流れるキリ謡とは、まるで別曲に聞こえてしまい、楽しくない。
勿論寝ることはなかったけど、期待値が大きかっただけに。
う~む、宝生流ね。
大好きな中庭に植えてあるミヤギノハギ。狂言『萩大名』で出てくるもの。満開になっていて、美しい。
秋だなあ。
紅葉はまだ。