10月15日(火) MOVIX橋本

平成24年5月 平成中村座の公演

出演:め組辰五郎 中村勘三郎

   四つ車大八 中村芝翫

   その他 中村勘九郎 中村梅玉 等

 

落語にあまり行かなくなって、ふと映画でも観ようかなと思い立ち、探したら、あら懐かしや、そういえばシネマ歌舞伎なるモノは以前はよく観ていたなあ、と思い出し、ちょうど表題の『め組の喧嘩』を上映していて、勘三郎だし、平成中村座だし、ということで観に行く。

よく観に行っていたのはいつ頃だろうか。ブログによると2019年頃か。

 

会場は空いていて、年寄りの女性が多いのは、週日の昼間の時間だからね。

チケットの買い方も忘れかけていた。2100円。よく使うショッピングのカードで300円割引になるのだったらしい。普通に買ってしまって損した。

まあいずれにしても、歌舞伎鑑賞は極めてお高くて、本舞台にはいけないから映画で観るんだけど、それと比較していたから、この程度の普通チケットでも良いんだけど、更に割引があるとね。

 

半分暇つぶしで観ようとしたんだけど、あれまあ、面白い。

このところずっと能楽ばかりに親しんできたが、歌舞伎もいじゃない。

しかも、歌舞伎座を飛び出した平成中村座、勘三郎の派手な演出。

これぞ、エンターテインメント。

 

物語は、江戸の火消し達(鳶)のめ組と、力士らの喧嘩。喧嘩と言っても、出入に近いもので、命をかける。

その発端も、落ち着きどころも、“顔”だの、“見栄”だの、“貸し”だの、“預かり”だの。

舞台の喧嘩シーンは、大人数で大迫力。能『安宅』より迫力がある。

平成中村座だから、浅草での公演で、最後に裏が開いて、ホンモノの現代の御輿まで登場する。

お客さんは大喜び。

 

良いなあ、こういう歌舞伎。能とは別世界の古典芸能だけど、通じるモノはある。

とにかく、歌舞伎座のは高いから、新国立劇場のモノを、あぜくら会で買えれば良いのだが。良い俳優は出ないのかな。