9月4日(水) 国立能楽堂
狂言 『雷』 (和泉流 三宅家)
シテ(雷)高澤祐介 アド(医者)前田晃一 囃子方 地謡
(休憩)
能 『善知鳥』 (観世流 銕仙会)
シテ(亡者 漁師の霊)片山九郎右衛門 ツレ(漁師の妻)安藤貴康 子方(千代童)安藤継之介
ワキ(旅僧)福王茂十郎 アイ(浦人)三宅近成
笛:杉信太朗 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:白坂信行 地頭:観世銕之丞
面:前シテ「三光尉」 後シテ「痩男」 ツレ「深井」
8月は、能閑期(どうですか?この造語)で、2番しか観ず、退屈していたので、やっとこさの能会で期待十分。
この日は、当日券なし、売り切れ。
暑さも一段落で、気持ちよく出かける。雨も降らず。
狂言は、もう面倒くさくなって、回数や拝見日の集計は止めた。
勿論『雷』何度も拝見したことあり。
自らを「藪医者」と自称するモノが、東に下っていくときに、落ちてきた雷を療治するというもの。「藪医者」って、自己紹介するモンなのかね。
演技がイマイチで、眠くなる。実は、71歳を超えると様々な薬を飲むことになってしまって、ちょうど昼に飲む薬が眠くなる副作用のある薬。どっちが原因か。困ったモノだ。
能『善知鳥』は4回目。研究もしていたし、お稽古仲間がキリの仕舞も舞っている。
ので、こちらは眠くならない。
ワキの福王茂十郎師、シテの片山九郎右衛門師、どちらもさすがで、眠くなる余地無し。
地謡の、迫力。どんと胸に響く。
後場で、シテ謡「うとう」とゆっくり謡ったあと、カケリ、地謡(キリの舞)へと続く緊張感は素晴らしい。動きもキチンとする。
満足。良いなあ。
今月は、あと5番拝見することになっている。その間にお稽古2回。
秋になってどっぷりと。
10月も8番のチケットあり。
終わった後、友人と待ち合わせて、家庭的イタリアンで食べ、飲む。
幸せな、楽しい時間。