8月24日(土) 和光大学ポプリホール鶴川

開口一番前座 隅田川わたし 『たらちね』

隅田川馬石 『真景累ヶ淵ー宗悦殺しー

(仲入)

五街道雲助 『真景累ヶ淵』ー豊志賀の死

 

落語も久しぶりで、夏に三遊亭圓朝の怪談話『真景累ヶ淵』を師匠と弟子で連続口演するというので出かけた。

ポプリホールは初めて。それがある鶴川駅で降りるのも初めて。

 

200名も入らないような小型ホールで、落語会には悪くない。椅子も座りやすいし。

全体的作りは室内楽用かな。

 

演目もそうだし、なにしろ人間国宝雲助なので、満員かと思いきや、7割以下の入り。勿体ない。

 

開口一番前座は、怪談話とは関係なく、滑稽噺『たらちね』。あまり上手くない。この一門は出来が良いハズなんだけど。

 

馬石。どこから始めるかは、当日近くで決めたらしい。

宗悦殺しの場。

観客が慣れていないのかな、馬石がイマイチ乗った話しっぷりにならず、眠くなってしまう。

 

引き換えて五街道雲助。さすがに、文句なしの人間国宝。ググッと話に引き込まれる。

顔の出来物の辺りや、幽霊があちこち出没する辺り、ゾゾゾ。

 

ここで、何故か、六条御息所の心象風景と比較してしまうワタクシ。

浄瑠璃の師匠の豊志賀と、皇太子の元妃の六条御息所。まったく違うのだけど、ちょうど今謡も仕舞もお稽古しているので、心が重なり、情念の違いが良く解る。

式楽のお能。庶民の落語。

 

「真景累ヶ淵」、勿論通しで聞いたことは無い。長いから、何度かに分けて口演するんだろう。それを纏めたCDなりDVDなりがあるだろう。演出や鳴り物も入るかも。

歌丸のがあるのかしら。聴いてみたいモノだ。