8月9日(金) 珠洲市 禄光旅館泊

絶対ここという目的はなく、能登の先っぽに行こうという計画。

水平線に朝日も、夕日も見えるという旅館だけを予約。禄剛埼灯台の近く。

 

途中の道すがらは、道路はかなり傷んでいて、崩れたところの迂回とか、片側車線になったり、ガタガタ揺れたりで、のんびり寝ながらのDRIVEではない。今年の地震の前にも行ったことがあるが、良い道が繋がっていた。

見える家屋などは、ぺしゃんこになったままの家もあれば、外見からはしっかりしている家屋もある。あの下敷きになって亡くなった方もいるのだろう。まだまだ生活再建が途上で、観光施設などは閉鎖中も多い。

仕方ないのです。そもそもこんな時期に旅行に行って良いのだろうか。でも、行けるならば、それがせめてもの復興支援なのだと言い聞かせる。

 

昼時になったから、飛び込みでカフェに入った。カフェと言ってもイタリアン。

地元民も来ている。美味しい。

入口に「半壊建物です」との注意記載あり。

 

白米の千枚田。

半分くらいは崩れてしまっていて稲は植わっていないが、それでも植わっている稲は青々として美しい。

海岸線は4m位隆起したらしい。顔を出す岩の上部は焦げ茶色。下は白い。白かった部分が海水の下だったのだ。

こういう状態の海岸線がずっと続く。道の駅は閉鎖中。

ここだけではなくて、かつてはあちこちにあった道の駅は軒並み休業。

 

佐渡から飛んできたか、鷺が一羽舞う。鷺だとワタシは信じる。娘も孫も違うと言うけどね。

佐渡と能登の先っぽは近いのだ。

 

去年行った佐渡の千枚田と比較して思い出す。ぴょんぴょん跳ね飛んでたなあ。

今も、ここはひっそり。

湧き水は流れるから、復興は可能だけど、そこまで手が回らない。

 

海岸沿いの道が通行出来ないので、大回りして禄剛へ。

 

旅館は、小さな港近くで、釣り宿みたいな、民宿まがい。でも、気が置けなくて宜しい。

魚が美味しい。娘に怒られながら酒が進む。

部屋に戻ってゲーム。良いねえ。家族旅行。

その周りの旅館などは、休業中。