8月8日(木) 国立能楽堂
◎素の魅力
小謡『住吉』(和泉流・野村万作家)
シテ:野村万作 地頭:野村萬斎
脇仕舞『春栄』(高安流)
ワキ:飯冨雅介
仕舞『鉄輪』(宝主流)
シテ:金井雄資 地頭:高橋憲正
(休憩)
袴能『通盛』(観世流 銕仙会)
シテ(老人 平通盛)観世銕之丞 ツレ(小宰相局)鵜澤光
ワキ(旅僧)殿田謙吉 アイ(所ノ者)石田幸雄
笛:一噌隆之 小鼓:吉阪一郎 大鼓:亀井広忠 太鼓:桜井均
地頭:浅井文義
8日から1週間のお出かけレジャー。その初日は、国立能楽堂で袴能を拝見してから、金沢の娘と孫へ。
朝から、着替えなど大きな荷物を持って国立能楽堂に向かう。
夏の暑い8月は、お能は休演が多い。あの衣装は暑いし。
最近は、夜の薪能などが多いけど、こういう袴能も宜しい。
小謡の野村万作。93歳の至芸。素晴らしいの一言。声は枯れるが、舞の動きはキチンと、揺るがず。
地頭の萬斎も初見かな。
脇仕舞は、普段見られないワキ方の舞。
シテ方の仕舞は、普段通りのお勉強。宝生流だから。
袴能は、ツレだけが面を掛ける。
2回目。あまり印象はないが、絶世の美女と言われた小宰相が、思い人が討ち死にしたのを知り、剃髪などせず、入水する。
後場は、一ノ谷の合戦の前夜の別れや、戦いの再現。ワキ旅僧の弔いにより成仏する。間違いなく修羅物なのだけど、ちょっと趣が異なる。
ツレの鵜澤光さん。久さんの娘と言うだけの印象だったけど、考えてみればすでに45歳。立派に、謡い、舞う。良かったです。
鵜澤久を継ぎ、独り立ちできる光さんのシテがあったら、見に行こうかな。
袴能と言っても黒紋付き袴ではなくて、シテ、ツレ、ワキも色紋付き。綺麗。
終わってから大宮から新幹線。
二人が迎えに来てくれていた。孫が「ヒミツね」と言いつつ、小声で、「ママが再婚するんだよ」だって。
まったく予想していなかったから、これこそビックリぽん。
まあとにかくお祝いということで、駅近のサイゼリヤ。いつもより飲んでしまう。
ベトナム人の医師で研究者として留学中だって。かなりのエリートらしい。娘より8歳若い。
孫にもなついていて、孫がうれしそうだったのが、好印象。