7月9日(火) 町田市民ホール
開口一番前座 三遊亭けろよん 『狸札』
春風亭一之輔 『百川』
(仲入)
林家あずみ 三味線漫談
柳家三三 『盃の殿様』
月に一度くらいはちゃんとした落語を聴こうよと言うことで、4月には申し込んでいた落語会。
最近の落語会は、4月26日の立川志の輔。同じ町田市民ホール。
感動したとブログ。やはり名人は良いねえ、と。
その再現のつもりで、出かける。
前座がダメなのは織り込み済み。
ずいぶん落語を聴いていない一之輔。笑点では毎週お目にかかる。
なんだかなあ、気合いが入っていない。
いや、いつも出はめんどくせーなあ、という感じで肩に力が入らずに良いのだけど、これは同じだったけども、どうやら最後まで演目が決まらなかったみたい。
つまらないマクラを振って、やっと『百川』。
四神剣の来歴と意味を語ったのは、正しい解説。
田舎から江戸の料亭百川に新参になった者百平さん、訛りが抜けずに、客ともめ、混乱する滑稽噺なんだけど、もう一つ面白くないのは何故か。
最後に三三が、「芸が乱れた」と言っていたのはあながち冗談ではないような。笑点は辞めた方が良いんじゃないかな。
林家あずみのの漫談。漫談じゃないし。面白くない。
町田は神奈川県だの、前にここに呼ばれたときに、町田ならぬ田町に行ってしまった失敗談だとか。
ホントにたい平の一番弟子かよ。
やはりトリの三三は締まる。
『盃の殿様』は、聴いたことが無かった。
お殿様は退屈が昂じて気鬱になる。気晴らしにと堅物の家来と吉原へ。冷やかしだけが、盃事、泊まりとなって、通うまでに。
しかし、参勤交代で国元に帰らねばならぬ。国元には早足の者がいて、300里を数日で走る。このものを介して、国元と吉原と、同じ盃を行ったり来たりの盃事の往復。何回も。ついには・・。
良かったんだけど、フト寝てしまった。国元に帰る前の晩の遣り取りの辺り。なんか花魁と殿様が約束したんだろう。
全体として、ちょっとダレた落語会で、志の輔の時とは違う。
町田だから、にぎわい座に通っていた頃とは違って、帰りが早いのは良い。
このままだと行かんなあ、ということでチラシを見ると、人間国宝五街道雲助と弟子の隅田川馬石が語る「真景累ヶ淵」口演があるようだ。早速こっちも申し込むべし。