7月3日(水) 国立能楽堂

狂言『文荷』(和泉流 野村万蔵家)

 シテ(太郎冠者)野村万禄 アド(主)吉住講 小アド(次郎冠者)野村万之丞

(休憩)

能『弱法師』(喜多流)

 シテ(俊徳丸)香川靖嗣 ワキ(高安通俊)殿田謙吉 アイ(従者)上杉啓太

 笛:松田弘之 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:河村眞之介 地頭:友枝昭世

 面:シテ「弱法師」

 

梅雨の合間の晴だか何だか、暑くなった日。まだ梅雨明けはしない。

疲労のためか、眠い。

 

狂言『文荷』。少年の愛人(小人というのだそう)への恋文を持たされる太郎冠者と次郎冠者。

能『恋重荷』のパロディらしい。

男色、少年愛は普通のことだったようだけど、やはり妻は嫌がるし、家来などにも笑われる。手紙を読んでしまって笑い飛ばすのは、現代でも完全なハラスメント。

半分以上寝てしまった。

 

能『弱法師』、喜多流は初見。

こっちは、8割方寝てしまった。

地頭の友枝昭世先生は良いなあ、と思いつつ。

ワキの高安道隆は、摂津国(大阪府)の高安の里の名士。地名=氏名だし。

天王寺(四天王寺)も同じ地区にある。

だから、ワキ高安通俊は、乞食などへの施行をしつつ、足弱の乞食僧(弱法師)が子の俊徳丸と気付いても、すぐに声を掛けない。

見栄もあるんだね。

よく知る曲だったし、疲れていたし、よく寝ました。ぐっすりと。

 

こういう寝能会も良いんじゃないのかな。たまには。