6月9日(日) 国立能楽堂

狂言『文相撲』 (大藏流 山本東次郎家)

 シテ(大名)山本東次郎 アド(太郎冠者)山本凜太郎 小アド(新参者)山本則重

(休憩)

能『鸚鵡小町』・杖三段ノ舞 (観世流 九皐会・鉄仙会)

 シテ(小野小町)観世喜正 ワキ(新大納言行家)野口能弘

 笛:松田弘之 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:柿原弘和 地頭:観世銕之丞

 面:紹介なしだが、前回と同じ「姥」か?

 

朝は9時から町内会の環境整備。道のお掃除。

10時から7月の国立能楽堂主催公演のチケット予約。

それから、2日連続の国立能楽堂で、ややお疲れ。

 

狂言『文相撲』。

とにかく威張りたいシテ大名。新たに雇う者の人数から、面接、相撲までとにかく負けたくない。大きく見せたい。

相撲は、秘伝書を出してきて読み、2度目は勝ったが、3度目は負けてしまって、秘伝書を破った上、腹いせにアド太郎冠者を投げ飛ばす。

どこかに東次郎先生の解説本があったと思うだけど、忘れた。

見慣れた曲なので、半分くらい寝てしまった。

東次郎先生は生き生きと。

 

休憩時間に、いつも中庭を廻る。好きなんです。

「みやぎのはぎ」の花が咲いていた。狂言の『萩大名』に登場する。こんな季節だったかな。秋じゃないのかな。

 

能『鸚鵡小町』は、3月の観世御宗家のシテの時以来、2回目。

時間が経っていないし、どうしても比較してしまう。

 

当初発表は、小書きが付かなかったが、会場発表で、小書き「杖三段ノ舞」が付いた。3月と同じ。

なので、ますます3月の前回と同じなのです。

 

前場の百歳の小町の、老いた零落した様を語るのは、前回の御宗家より、若い喜正師だからか、聞き取りやすい。

後場の舞などは、スッと立ち上がると喜正師は長身で、すっくと立つと百歳の小町には見えない。

その点、前回の御宗家は、年寄り風が良く出ていたと、今になって思う。前場の聞き取りにくさも、後場との比較で良かったのかも。

 

地頭の銕之丞先生。素晴らしい。難しい曲なのに、良く纏めていらした。

お能は、地頭だなあ、と再認識。

 

前日拝見した『放下僧』よりも、お能らしいお能。満足。